QMblog's blog

レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「意志のある風景」〜井田真木子と私(のぐち)

意志のある風景〜井田真木子と私〜のぐち・てるこ 井田さんの著作『同性愛者たち』の中で、井田さんとアカーとの出会いは91年2月のあるTVニュース、と記されている。アカーが東京都を相手に起こした損害賠償裁判、「府中青年の家裁判」の提訴の報道だった…

「『レズビアン』、その五文字」〜ライフヒストリー(みかこ3回目)〜

15歳くらいのとき、そんなことをいつも考えていた。いつものようにお風呂に入って、名無しの権兵衛である自分について考えていたとき、私はひらめいた! 「私の性的指向は、岩本実加子だ!」と。 レズビアンでもなく、バイセクシャルでもない 「私は岩本実加…

「広辞苑の『カミングアウト』定義」(Yanagihashi)

「広辞苑の『カミングアウト』定義」 10年ぶりに改定された広辞苑 (第六版)で「カミングアウト」 が見出し語に追加された。 国語辞典としては、望みうる最良の説明の一つではないかと思う。 何が良いかというと、 まず、第一文で、カミングアウトの由来と…

「ミソ煮込み」〜ライフヒストリー(みかこ2回)

その頃の私は「自分が生きる意味」を見出したがっていたし、自分の周り(分かりやすく言えば「社会」だが)と自分の意味を知りたがっていて、色々な場所に行き、色々な人に会い、色々なことを話し、色々なことを考えていた。 みかこさんの、ライフヒストリー『…

「(見えない)欲望に向けて」〜追悼:村山敏勝さん(1967-2006)

村山敏勝さん(1967-2006)「(見えない)欲望に向けて」〜追悼文(河口和也)村山敏勝さん(1967-2006)は、アカーが持つ実践的な研究姿勢に常に敬意を持ってくださった英文学の研究者でした。同性愛者の文化研究の分野で、また翻訳や通訳の仕事を通して私…

「1992年12月サンフランシスコ」〜井田真木子と私(文:大石)

1992年12月サンフランシスコ〜大石敏寛 92年12月、サンフランシスコのジョージのもとへ(井田さんと)二人で出掛けました。 病状の進行しているジョージの姿に自分の気持ちは沈みきってしまった。ジョージの元を去った後、僕は、ただ悲しむだけで、それ以外…

「ひらめく発掘〜同性愛者だと気づいたとき」〜ライフヒストリー(みかこ1回目)

同い年のレズビアン&ゲイユースみかこ、しんごが「初めて同性愛者と気づいたとき」 を語るライフヒストリー・スナップのコーナー。 しんごに続いては、みかこです。 ひらめく発掘〜同性愛者だと気づいたとき〜(みかこ編) 年上の彼女 13歳くらいのとき、 …

番外編

15:00〜 近くの神社へ初詣 「来年も楽しい正月を送れますように。」と祈りつつ… 小鹿荘は老舗の旅館の雰囲気が漂い山の中の隠れ家的な感じで風情漂うところ。温泉もこじんまりとして綺麗でゲイ仲間でのんびり入れました。年明け早々に入った温泉から見た星…

Day3 2008/01/01

8:00 餅つき 独り目が覚め、小鹿荘恒例の新年餅つき見学。親子連れが多い中、進められるままに餅つきを体験。朝日を独りおがみちょっと感動。その後朝御飯に付きたてのお餅を食べました♪ 10:00〜 帰省。 集合写真を撮り電車組と車組に別れ帰省。さよなら秩父…

Day2 2007/12/31

午前 独りジョギング 胃を整えるのと食欲回復のため、朝ごはんの前に小鹿荘周辺を独りジョギング。思いの他頑張りすぎヘトヘトになって戻ったら皆朝御飯を食べ終えたところ。自分が食べ終わるまで皆待っててくれました。 〜日中〜 夜に備えて休息する者、温…

Day1 2007/12/30

10:30 事務所集合 初めて事務所まで我が愛車で向かう。意外と空いてて電車で事務所行くより全然早い。 その後、電車組と我が運転する車組に別れ、道中秩父へ。 BGMは同乗スタッフセレクションの聖子、きょんきょん、ミポりん等往年のアイドル 多し。懐かし〜…

「秩父に思いを寄せて」〜ライフガード慰労合宿(“H”)

『秩父に思いを寄せて』 2007の締めくくり、そして2008の新たな出発として埼玉は秩父へ、年越し合宿に行ってきました。 仕事の都合で普段は実家にいないため年末は帰省しないと1人身の母親に申し訳ないと思い毎年余り感動もなく母親と共に年末を過ごしていた…

「なぜ自分が?」〜ライフヒストリー(しんご4回目)〜

「自分のこといを考えた方がよい」 彼女の一言が、蓋をしてきたことに、つながる鍵になった。 それまでの僕にとって「ゲイ」という言葉は、ネットで男の裸を見つけるため便利な検索キーワードにすぎなかったが、それも男性同性愛者に変わった。 しんごさんの…

自覚的じゃない感覚と計算〜ライフヒストリー(しんご3回目)

その頃、男子高校に通っていた。ゲイのアダルトサイトやノンケのエロサイトで男の裸を見ていた。「周りと違ってはいけない」という不安から、周りを真似たが、本当は女の子と手をつなぐことすら不快だった。校内では、毎年違う男子を好きになった。年々、男…

「なぜ、責めるの?」〜ライフヒストリー(しんご2回目)

彼女は重い雰囲気で話しかけてくる。話の詳細は覚えていない。余りの唐突さと理不尽さに、僕は混乱していた。 しんごさんの、『同性愛者と気づいたとき』をテーマにしたライフヒストリーの2回目です。 <前へ 1 2 3 4 次へ> クリスマスパーティー後、数日が…

「現実を掴(つか)む瞬間」〜同性愛者だと気づいたとき〜(しんご1回目)

同い年のレズビアン&ゲイユースみかこ、しんごが語るコーナー『ライフヒストリースナップ』。今回のお題は「初めて同性愛者と気づいたとき」 です。 まずは、しんごからスタートします。 現実を掴む瞬間 〜同性愛者だと気づいたとき〜(しんご1回目) 「最…

「彼女が立ち向かったもの」〜井田真木子と私(NH)

彼女が立ち向かったもの(NH、2001年) 享年44歳にして何故、旅立ったのか? 事故や病死、自死でもなく。告別式の別れ際に見つめた死顔をみて実感した。献花に埋れた小柄な痛々しい遺体からも、それは完全にリアルだった。やはり彼女は戦死した、のだと。 『…

「続いて瓶の牛乳、指で弾くべからず」〜S.I.P.初詣レポート(杉夫)

瓶の牛乳、指で弾くべからず 〜初詣編〜(杉夫) カウントダウン終わってからは残骸を片付けて初詣です。おみくじに、射的や輪投げで盛り上がって遊んできたなあ。 ゲイユースの戦利品のカブトムシは茶髪羽ゴキブリにしか見えなくて爆笑。 甘酒があますぎて…

「牛乳は葱そばを食べてからがぶ飲みすべからず」〜S.I.P.年末カウントダウンレポート

牛乳は葱そばを食べてからがぶ飲みすべからず 〜S.I.P.年末カウントダウン編〜 だらだらと大学生やってる杉夫(レズビアン)です。 美術を勉強しています。 歌うことや詩を書くことが好きで、S.I.P.のホームページに詩を載せて興味深いと思ってS.I.P.に参加…

「井田さんの本に寄せて」〜(文:Kimiyo)

井田さんの本に寄せて 井田さんが、亡くなられて、もう六年になるのですね。 十二年前息子のカミングアウトの後そっと渡された何冊かの本の中に、井田さんの『同性愛者たち』がありました。 プロローグから始まる本の内容は、まさに息子が悩みぬいてアカーに…

「10年を経て」〜井田真木子と私(Hitoshi)

10年を経て〜井田真木子 と私 『同性愛者たち』を初めて拝読したのは、10年くらい前になると思います。 新宿2丁目にあった薔薇の文庫本センターというお店で買ったように覚えています。新宿2丁目を訪れて間もない頃で、自分以外にも同性愛者がいることを実…

「おっさんの2007年と2008年」〜望年会【2007年12月29日】(文:おっさん)

「空を見るとなぜか心が落ち着く」。ボランティアも頑張っているそんな「おっさん」(といっても、ゲイ・ユースです、笑)が、 12月29日の“望”年会で、2007年振り返りと2008年の展望を聞きました。おっさんの趣味の写真も一緒にご紹介します。 …

「定番だけど『私の人生をかえた本』」〜(芙 雪)

『同性愛者たち』について、何人かのメンバーや支援者の方に、文章を寄せていただいているので、QMブログでも紹介していきたいと思います。最初は、レズビアン会員の芙 雪さんです。 定番だけど私の人生をかえた本 自分がレズビアンだと気が付いたとき、私…

「井田真木子と『同性愛者たち』」

『QMblog』では、今日から数回にわたって、アカーのメンバーを追ったノンフィクション『同性愛者たち』(文藝春秋社)と、その著者、故・井田真木子さん*1についての記事を投稿します。これは、近日発行される『QM』紙面版からの先行掲載になります。 「…

れ組スタジオ・東京20周年イベント

―――80年代前半から、レズビアンや女を愛する女たちによる、のための、地道な活動を続けてきたれ組が、れ組スタジオ・東京としては昨年20周年を迎えました。その20周年の歩みを記念したイベントが、2007年の12月23日に開かれました。アカーメンバーから参加し…

「ゆったり-新年会」〜ライフガード(T)

本日、イベントライフガード主催のゆったり-新年会が南中野地域センターでありました。参加したTさんにレポートをお願いしました。 正月休みも本日で終了という1月6日(ひょっとして4日から仕事をしている人もいるかも知れないけれど)。突然決まったラ…

「新春! 同性愛カルタ」〜S.I.P.年越しイベント

新しい夜明けに立つ、LGBTQのユースたち。2008年、彼ら彼女らに幸多きことを!! さて2007年12月31日〜2008年1月1日にかけて、レズビアン&ゲイユースのプログラムS.I.P.では、年越しパーティーが開催されました。 その中で作成された「同性愛カルタ」 。 そ…