「なぜ、責めるの?」〜ライフヒストリー(しんご2回目)
彼女は重い雰囲気で話しかけてくる。話の詳細は覚えていない。余りの唐突さと理不尽さに、僕は混乱していた。
しんごさんの、『同性愛者と気づいたとき』をテーマにしたライフヒストリーの2回目です。
クリスマスパーティー後、数日が経過した。
その後、「彼女は僕自身のことをもっと考えた方がいい」理解するようになっていた。
言われたときは「彼女は、僕に何を言いたいのだろう?」と戸惑った。そして、ものすごい恐怖感と、突然すぎる言葉に怒りすら感じていた。
理解不能だったので、その日は、寝ることにした。
次の日、楽しいクリスマスに、なぜこんな理不尽なことを言われなければならないのか?激怒しながら帰宅したのを覚えている。
家に戻っても、あまりにも理不尽な出来事にムカムカきていたので、忘れることができなかった。
むかつきながらも、どうして彼女があんなことを話してきたのか考えた。
彼女のメッセージを無視したらヤバイというのをなんとなく感じた。
それで、一応、自分自身のことについて考えることにしてみた。
考えるうちに、自分が男の子に興奮し、ドキドキしたり、裸の写真を集めているということが頭に浮かび、
「自分は男が好きかもしれない、『ゲイ』かもしれない。しかも、今自分には好きな人がいるではないか?」
という考えにつながっていった。
過去を整理したというよりは、「ひらめいた」という方がいいのかもしれない。
(しんご)〜【続く】〜