QMblog's blog

レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

【ライフヒストリー】智子×正和

悲しい思い出

ゲイとレズビアンが、同性愛者だと気づいた直後の「あの頃」をみつめて、ライフヒストリーを書いていくライフヒストリー・スナップ のコーナー。智子×正和さんの回の次回テーマは「悲しい思い出」。辛かったことを受け入れてこそ先に進めるってことあります…

クロスコメント(智子→正和)

クロスコメント(智子→正和)〜同性愛についての情報〜 正和さんのライフヒストリー、を読む ●決定的な情報に出会うまで 1 2 3 4 智子→正和へのクロスコメント 正和さんも、たまたま私と同じに辞書等にはあたらなかったらしいですね。折角ゲイマガジンに出会…

クロスコメント(正和→智子)

クロスコメント(正和→智子)〜同性愛についての情報〜 智子さんのライフヒストリー、を読む ●「暗中模索のみちのり」(智子)1 2 3 正和→智子へのクロスコメント 同性愛に気づいたとき医学書や辞書を調べなかったのは私も同じでした。漫画やテレビについて…

「遠い世界から」〜暗中模索の道のり(3/3)

ゲイマガジンに載っているのは、男性ばかりで女性のものはなかった。載ってる漫画も男性ばかりだった。やはりゲイマガジンも「遠い世界」だった。 『同性愛の情報に出会うまで』というテーマの智子さんのライフヒストリー3回目(最終話)です。 ●同性愛の情…

「やおい系」との出会い、そして〜「暗中模索の道のり」(2/3)

当時(1989年頃)高校生になった私は、友達を通じて『JUNE』という「お耽美」「やおい」*1雑誌を知った。 登場人物に感情移入しては、同性への満たされない思いを癒していた。『日出処の天子』、『風と木の詩』などにハマリ、夜な夜な読んでは号泣してい…

暗中模索の道のり

―――「同性愛の情報に出会うまで」というテーマでレズビアン&ゲイが書くライフヒストリー。正和さんに続いて、いよいよ智子さん編がスタートします(全3回)。今でいう「腐女子」出身のレズビアンって、意外と多いなぁ。智子さんのライフヒストリーを読んで…

「一定の希望と……」〜決定的な情報に出会うまで(4/4)

自分以外の同性愛者に会ったことのなかった自分にとって、ゲイマガジンは多くの同性愛者の存在を知らせてくれて、一定の希望を与えてくれた。 同時に「性的眼差しや物差しで同性愛者同士の関わりが計られるものなのだ」という価値を無意識のうちに刷り込んで…

「ゲイマガジンとの遭遇」〜決定的な情報と出会うまで(3/4)

やはり決定的だったのは、ゲイマガジンとの出会いだった(書名はあえて伏せますが)。 見つけたのは本当に偶然だった。たまに立ち寄る駅前の本屋で、入り口近くにノンケ向けのポルノ雑誌と一緒に平積みにされていた。 ―――「同性愛についての情報に出会うまで…

「他にも買う人がいる」〜決定的な情報と出会うまで(2/4)

14歳で同級生の男子が好きだということに気づいてから、16歳になっていた。 そのころは、中学を卒業して、専門学校に通っていた。そんなある日。地元の小さな書店で、初めて「男同士のセックス」を意識させられるような情報に出会った。 ―――「同性愛について…

「決定的な情報と出会うまで」(1/4)

『あの頃をみつめて』 「初めて同性愛の情報に出会ったとき」(正和ライフヒストリー)中学生の頃、「同性を好きになるんだ」と気づいた。 でも、積極的に「情報」を探すことをしなかった。辞書や事典で「同性愛」という項目を調べて、「異常、倒錯」などと…

初めて「同性愛の情報」に出会ったとき

それぞれ、同年代のレズビアン、ゲイが、テーマを毎回決めてライフヒストリーを書いていく「ライフヒストリー・スナップ」 のコーナー。明日からスタートする「正和×智子」の回のテーマは、初めて「同性愛の情報」に出会ったとき です。 雑誌、テレビ、映画…

クロスコメント(智子から正和へ)

―――レズビアン&ゲイのライフヒストリーの筆者、智子さん、正和さんが、それぞれ相手のライフヒストリーにコメントを寄せる「クロスコメント」のコーナー。今回のテーマは「初恋」。昨日に続いて、今日は智子さんから正和さんへのクロスコメントをどうぞ。(…

あの夏の日の午後(最終話)

その後、悦子と私は別々の大学ヘ進学した。 にもかかわらず、悦子は以前より私を頼りにしてくれ、頻繁(ひんぱん)に会うようになった。 悦子のご両親からも、「高校でお友達があまりできないから、是非遊びに来て欲しい」と頼まれた。両親に頼まれている、…

あの夏の日の午後(3回目)

悦子は横になり、しばらくすると寝息をたて始めた。寝入ってしまったらしい。 夏のうだるような暑さから少し逃れられた部屋で、彼女の寝顔を見ていると幸せだった。 半分だけ開けられた窓から、心地良い風が入ってきて、カーテンの影が彼女の顔に影をおとし…

あの夏の夜の出来事〜(正和4回目)

あの頃をみつめてライフヒストリー・スナップ 「あの夏の夜の出来事」(正和4回目) サトシの部屋に着いた時、夜になっていた。 そのとき何を話したか、はっきりとは覚えていないけれど、これまでの出来事などを話したような気がする。 ―――正和さんのの「初…

あの夏の日の午後(2回目)

「友達」という関係で始まった悦子に対して、いつから「恋愛感情」がいつ生まれたのか、今となっては思い出せない。 何が何やら自分でも分からなかった。悦子のことは、「好みのタイプ」とは言い難かったし、そもそも中学の頃は、男子生徒に恋愛感情を持って…

あの夏の日の午後〜智子さんの「初恋」レズビアン・ライフヒストリー

夏が巡ってくると思い出す出来事がある。 18歳の夏だった。当時高校生だった私(智子)は、他の18歳とあまり変わりなく受験勉強をしていた。ただ私は、勉強したり、集中することが苦手な人間なので、イヤイヤやっていて、少しも能率はあがってなかった。 ―――…

あの夏の夜のできごと〜(正和2回目)

あの頃をみつめてライフヒストリー・スナップ 「あの夏の夜のできごと」(正和2回目)そんなこんなでサトシとの関係が希薄になっていくなか、ついに彼は「部活をやめようと思う」と言い出した。 部活以外でサトシと会う機会がなくなりつつあった自分にとって…

あの夏の夜のできごと〜(正和1回目)

季節はいつごろだったか覚えていないけれど、それは夏の終わりだったように思う。 当時、まだ自分以外の同性愛者に会ったことがなかった。 僕は5年制の専門学校に通ってて、孤立した状況のなかでお決まりのように、異性愛者の友人に恋して、それ以上なにも…