「友情と青春」〜ライフヒストリー(みかこ1回目)
幼稚園の頃、私は『僕らの七日間戦争』という映画に感動し、
そして、とてもとても憧れた。だから、隣のクラス、カブトムシ組は悪者で、
私は、てんとうむし組を総動員して、
些細なケンカを大掛かりな「組対組」にしたこともあった。
「友だちって誰?」というテーマで語るライフヒストリー、「しんご」に続いては、レズビアンの「みかこ」の登場です。まずは幼稚園時代の思い出から。その影響で、私は「友情」や「仲間」に憧れ、
私と同じく三年保育だった子たちに対し必要以上に愛着を持つようになった。
「あいつらは二年保育だ。でもこいつらは三年保育だ。仲良くしよう。」
と。
そして、その「憧れ」に近づくための「愛着」は格好から入ることにした。
ある時、卒園アルバムの撮影中に同じ三年保育で少し仲の良かった子と肩を組んで写真を撮
ってもらおうとした。
しかし、先生は
「みかこちゃん!○○ちゃんの肩に手を置かないの!!」
と叱咤して、
「なんだよ。大人にはわかんねぇ〜んだよ。うるせぇな」
と心の中で、先生にガンを飛ばした。
遊ぶ時には「基地ごっこ」が流行っていた。
私はそれが大好きで、
「なんかすごいことをしてやるんだ!」
と粋がっていた。
しかし流行りは廃れるもので、
そのうちみんな誰もその遊びをしなくなった。
でも、流行が去ろうと好きなものは好きだったから、
まるで友情や楽しかった青春が過ぎ去ってしまったような感覚に
「みんな一体どうしたんだ。裏切り者なのか? ただの子どもの遊びだったのか?」
と、とても淋しく感じていた。
(みかこ)〜【続く】〜
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