「友だちの友だちは、友だち?」〜ライフヒストリー(しんご4回目)
ゲイと気づいた直後、ノンケと一緒にいても気ばかり使って疲れてしまうし、カムアウトしてないから本当の自分として振舞うことができず、
いわゆる「友達」とは、疎遠にすることにした
(カムアウトしたからといって、変わる訳ではないけれど)。
「友達って誰?」というテーマで、「しんご」さんのライフヒストリー最終回です。
前と変わったこと
最近になって、大学の友人と久しぶりに買い物して夕飯を食べたが、
僕の中では、とてもつまらない時間が流れていた。
ゲイと気づいた直後は、同じゲイの人とも、素直に遊ぶことを楽しめなかった。
今も劇的にその状況が変化したとは思っていない。
でも以前に比べて、一つだけ大きく変わったことがある。
今は、ほとんど毎日同性愛者の人と一緒にいる。
その中で改めて感じたことーー
それは、日常生活をともにして、嫌なことも嬉しいことをも共有できる。
ケンカもできる。そんな関係がいい。
僕には、「友達の友達は、友達です」と簡単に言ってしまえるような、
すぐに器用に関係をつくる自信はない。
だから一人ひとりともっとゆっくり、関係を作っていこう。
今では、そう思えるようになった。
(しんご)〜終わり〜
次回から、「みかこ」さんの「友だち」についての、ライフヒストリーがスタートします。お楽しみに〜。