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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

「編集長敬白」〜コミュニティで死に向き合う(Shimada)〜

『QM』07-01号の編集後記に続いて、QM誌編集長Shimadaの、レズビアン&ゲイコミュニティが追悼するときのテーマについて触れた、「編集長敬白」をどうぞ。

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「死」ということは、異性愛者社会のなかでも大きなテーマのひとつであり、この試練に向き合うために、いろいろな慣習やセレモニーやサービスといったものが存在していますが、同性愛者として死に向き合う機会はなかなか確保できていない状況があります。

うであるからこそ、「死にどう向き合うか」という大きなテーマは、同性愛者コミュニティに突きつけられた課題のひとつです。同性愛者のおかれている社会的な深刻さ、悲しみやつらさを受け止めることができる機会を考え、それを作り上げていくことは非常に重要になっています。



かに、これは一人で考えることのできない重いテーマです。しかし、一人でできなくても、このように『QM』の誌面を通してでも同性愛者として、また同性愛についての何かを少しでも感じたり考えたりするきっかけにしていただけたら幸いです。



こで私事で恐縮ではありますが、2006年の5月に私自身も両親を相次いで喪い亡くすという経験をしました。それは何の前触れもない突然のもので、それまで家族の抱えたいた複雑な問題にも直面せざる得ないような経験でした。私にとっては、その生活や時間の経過のなかで、アカーという会のメンバーや仲間がいたことは今までとはちがう何かを感じさせてくれた機会となったように思います。




親を喪い、私は今後、親族・血縁関係に頼らず生きていかなくてはなりません。そんなとき、会をきっかけに知り合った仲間や友達を結ぶ縁として、その仲間たちに支えられているということに気づき、縁が結んでいく絆であるところの“結”縁を自覚しながら生きて生きたいと感じています。


近な人を喪うことをひとりだけでなく、同性愛に向き合う仲間たちとともにしていく経験を通じてこそ、改めて自分たちの生きていく姿を捉えなおしたり、自分たちが同性愛者であることを自覚していくことができていくように思います。


(Shimada)

コミュニティ・メモリアル・サービス2007レポート

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