「居場所は作るもの? 探すモノだ」〜中学校編(しんご2回目)
しんごさんの、『学校生活』をテーマにしたライフヒストリーの2回目です。
居場所は作るもの? 探すモノだ〜中学生〜
月に1回の日曜日。僕にとって、とても待ち遠しい日がやってきた。
電車に乗って市民館へ出かける。
そこには、50〜60名の小・中学生と20歳前後のお兄さん・お姉さん、そして市の職員が数名いた。
僕は会う人ごとに「ひさしぶり〜!」という。
みんなが「しんごくん」「しんごちゃーん」「しんご!」と言ってくれる。
時には抱きついてくる人もいる。
ここでは僕は「人気者」であり、居心地がよかった。僕は、中学生になっていた。「学校以外に居場所ってあるんだ」ということを知った。
今考えると、そこには「好き」という感情を抱いていた中学生の男子がいて、一緒にいるとなぜ胸がドキドキしていた。
実はそれは「夢共和国」というグループで、市内の子どもたちが集まり、話し合ったり、ボランティアをしていた。
だからといって、「学校」という存在が僕にとって小さくなった訳ではなかった。
生まれて始めて寝坊をして、中学に遅刻したことがあった。家から中学までは5〜10分でとても近かった。別に1回の遅刻はたいしたことないはずなのに、凄い罪悪感があった。慌てて走りながら、口実を考えていた。
今考えると、学校に強制力がとても感じていたのだと思う。【つづく】
(しんご)