QMblog's blog

レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

マーガレット・チョーの笑いの奥儀

4月11日レズビアン&ゲイの英会話クラス【英会話☆レインボー】ドンのレギュラークラスのトピックの紹介。


マーガレット・チョー(Margaret Cho)というコメディアンのショーを題材に、「笑いの仕組み」について、ディスカッションしました。

I'm the One That I Want [DVD] [Import]

I'm the One That I Want [DVD] [Import]


マーガレット・チョーのショーを見て、スクリーンの中の、ゲイで埋め尽くされたサンフランシスコの会場からは、ドカドカ笑いが起こっています。一報、クラスに参加していた皆さんは、ぽかん、という顔。



「観客はいったい、どうして笑っているのか? 何がおかしさを生んでいるのか?」という「笑いの仕組み」について、みんなで真面目に議論しました。


話した結果、ジェスチャーや、ふくよかな身体を使った芸、いきなり卑語を使ってショックを与えるテクニックなど、マーガレット・チョーの笑いのテクニックなどがみんなから指摘されました。。。。



マーガレット・チョーは、バイセクシュアルを公言している、サンフランシスコ出身の、韓国系のアメリカ人。彼女のネタのレパートリーの一つに、「アジア人へのステレオタイプ」を逆手にとって笑いを取るネタもあるそうです。


例えば「私は、バイオリンを弾きません」とマーガレット・チョーが言うと会場からドッと笑いが起こります。それは、米国の社会に、アジア系の女性は、淑やかで学歴も高く、楽器演奏の国際コンクールなどで優勝してしまう。というようなステレオタイプがあるということを前提としたジョークになります。


下にYou Tubeで紹介しているネタは、韓国系の母親との電話での会話を誇張して表現しています。「あなた、同性愛者ということ? 答えなさい!!」と留守電に一生懸命メッセージを吹き込む母親の姿をマーガレット・チョーが熱演しています。


当日、客席には、実際にマーガレット・チョーの母親も招かれていたそうで、自らの母親の面前で、母親との電話の会話を、韓国人の英語っぽいアクセントを誇張して笑いを取っています。



こちらのネタでは、最初に観たネタに比べて、クラスからも笑いが起こっていました。韓国系というと、日本と比較的文化的な背景が近いこと、そして「母親との電話での会話」というシチュエーションが、日本のゲイにも想像しやすいシチュエーションだったからでしょうか?


それにつけても、やっぱり「笑い」とは奥が深く、難しい、ということを感じたドン先生のクラスでした。



■関連記事:


にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・ビアン(ノンアダルト)へ 
面白い記事だったら1clickでQMblogを応援☆