マレーシア 野党指導者の元副首相を同性愛容疑で捜査
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▼マレーシア 野党指導者の元副首相を同性愛容疑で捜査(asahi.com 08/06/29)
【シンガポール=杉井昭仁】マレーシア警察当局は28日夜、3月の総選挙で躍進した野党勢力の指導者のアンワル元副首相(60)を異常性行為(同性愛)の容疑で捜査していることを明らかにした。アンワル氏は29日、「全くのでっち上げであり、政府の無謀な悪あがきだ」との声明を出した。Yanagihashiさんコメント
2004年の嫌疑は“逆転”無罪
アンワル氏の前回の「同性愛嫌疑」については、2004年に、最高裁で“逆転”無罪判決が出ていますね。「職権濫用」の方は、有罪になり、5年間の公民権停止となっていました(今年の4月に公民権停止が解けたようです)。
背景には、もちろん政争が??
与党批判活動を本格的に展開されて政権交代の芽が出てくるのを摘む、という意味で、与党側が、有力な野党指導者を、再度、「不名誉犯罪」で評価を落とそうという意図がうかがわれるというのは、うがちすぎでしょうか?*1
前回2004年のときは、マハティール側は、「職権濫用」による有罪判決で公民権停止という実利を得ているので、同性愛の方は、与党側も追及の矛(ほこ)を収めやすかったのかもしれません。
今回、アンワル氏が訴えられているのは「同性愛容疑」のみ。裁判所が、政治的な圧力に負けず、公正な判断を下すことを望みたいものです。
マレーシアには、イギリス統治下のソドミー法のなごりで、一応「同性愛行為は禁固20年の罪」になる可能性がある、とのことですが……。アンワル氏のセクシュアリティを知る方法はないのですが、どうやらこの件は、純粋な政争で、ゲイであるというのは「濡れ衣」である、というのが真実のようです。
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