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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

八方塞がりで苦しんでる方たちへ〜10年前の私みたいに

【OM】参加者のレズビアンきょうこさんからメッセージが届きました。「OMに参加しての感想と言うより、まだ仲間を見つけられずにいる人に伝えたくて、書きました」。そんなメッセージが付けられていました。

八方塞がりで苦しんでる方たちへ〜10年前の私みたいに(きょうこ)

1年前の今ごろ

わたしが初めてOMに参加したのは、1年前でした。と言っても、この春まで地方在住だった私は、数ヶ月に1回程度しか参加できなかったのですが。


去年の今頃、東京から1000キロ離れた場所に住んでいた私は、関東在住のパートナーに連れられてOMに来ました。すごく緊張していた私に、スタッフの方々を始め、そこにいる人たち全員が暖かく迎えてくれました。


その場の空気が心地よくて、初めての場所なのにホッとしたことを覚えています。


長い道のり

私が「レズビアンである」ということを自認するまでには、長い時間が必要でした。10年前、まだ若くて、知識も行動力もなかった私は、自分がレズビアンだという事実を受け入れられませんでした。


もし認めてしまったら、この社会では生きていけない。親にも言えない。


パートナーとふたりで、暗くて深い闇の中に落ちていかなければならない。


そう考えるとすごく怖くなって、自分からもパートナーからも逃げて、親や社会が求める「普通の人」として過ごしてきました。



でもやっぱり、本当の自分でない生き方は苦しい・・・。

向き合って生きることの力

OMに来たからといって、すぐに全てが解決したわけではありません。

でも、自分のセクシュアリティにしっかりと向き合って生きている様々な年代の人と出会い、自分とパートナー以外にも多くのレズビアンがいるんだと知りました。


もちろん、まだまだ不安なことはたくさんあるけど、たくさんの意見に触れることで、少しずつ、自分の心が強くなっていっていると実感します。


お手本のない私たちレズビアンだから


OMでは毎回テーマを決めて、みんなで話します。


参加した人がどんな状況で、どんな考えを持って生きてきたか、を共有する場です。


話さなくても、聞くだけでもいいんです。


お手本のない私たちレズビアンは、お互いの経験を話すことで、どうすれば良く生きられるかを探す手がかりにしているのです。


同じセクシュアリティでないと分かり合えないことがあります。


特に、地方に住んでいると、仲間を見つけることは難しいです。


独りで抱え込まないで、少し勇気を出して、OMに来てください。

(きょうこ)



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