「キミはともだち」〜ライフヒストリー(しんご2回目)
「本当の友達」、「これからもずっと友達でいたい」と感じた人と出会ったと思えたのが
やっと小学6年生のときだった。
「友達って誰?」というテーマでの、しんごさんのライフヒストリー2回目目です。
小学6年生のとき
彼は、いわゆるクラスの問題児。
授業中にマンガを読んでいたり、保健室に行ってしまったり、
周りとのペースを合わせることをしない子だった。
彼と時間を一緒に過ごすきっかけは担任の先生の一言だった。
先生に「しんごくん、彼と仲良くしてやってくれ」と言われた。
一緒にいると彼は、突然僕に抱きついてきた。
当時の僕に彼の行動は到底理解をすることができなかった。
けれども、その後、だんだん彼と一緒に居る時間が多くなった。
すると彼と一緒に居る時間が、『落ち着く時間』という気がした。
彼と「遊ぶ」というと不思議な感じがするかもしれない。
なぜなら、彼はTVゲームを一人でしているだけだからだ。
それを隣で僕が眺めている。
または、彼の隣にいて、一人でマンガを読んでいるだけだったから。
たまには、ピアノを教えてもらったり、一緒にゲームをしたりもした。
そんな風に、ゆっくりと流れる時間を彼と共有することが好きだったのかもしれない。
小学校の彼から今年、久しぶりに年賀状が届いた。
まだ返事をだしていない。「久しぶり」と返事を出そうと思う。
生徒会の副会長は
高校に入学してからは、3年間で一人、「友達」と思える存在ができた。
彼は、生徒会の副会長だった。
彼とは毎日のようにケンカもした。
だけれどその分たくさん一緒に、笑って、泣いて、遊んだ記憶もある。
でもそれは、もう過去の話。
僕が彼のことを好きになった結果、友人という関係が壊れ今では音信不通。
(しんご)〜続く〜