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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

『震災で感じた30代ゲイの徒然日記』(その1)〜Mさん〜

3.11以降の日々でそれぞれが感じていることを共有するためのひとつのきっかけとして、MさんNPO法人アカー(OCCUR)の会員向けのニュースレターに寄稿してくださった文章を本ブログにも3回に分けて掲載したいと思います。


『震災で感じた30代ゲイの徒然日記』と題されたこのエッセイは、3月11日の東日本大震災から3週間後につづられ、それぞれ4月2日号、4月16日号、4月30日号のニュースレターに掲載されました。


エッセイに触れての感想、感じていることなどお気軽にコメント寄せていただけると幸いです。

『震災で感じた30代ゲイの徒然日記』

●Mさん:

震災から3週間が経ちました。
生まれてから一番、春を待ち遠しく感じている4月です。


常に自分のペースをつかめずに、日々がむしゃらに生きているゲイやレズビアンの人たちをよく見かけます。周りに合わせやすくなるケース。
自分も思春期を迎えてから、そのうちの一人であることがしばしばありした。周りに合わせて自分を見失ってしまう。今、またもそんな状態になりえてしまうのだろうか、と考えつつの日々です。


震災の当日、東京でも大きい震度を経験しました。
宮城や福島や岩手や茨城、そして千葉の一部の比ではないので、あまり大変だと思わないようにしています。
被災地の方々の人生や生活や希望が、とても心配です。絶対的な支援は最優先です。被災地の同性愛者や性同一性障害の仲間の一日一日が心配です。
と同時に、東京の日常が非日常とミックスになっている雰囲気も心配です。
そんな幾重の種類の心配をしていることへの自問自答することが、夢にも出てきます。


話は変わりますが、
先日、人気ポップロックバンド「スピッツ」のボーカル、草野マサムネ氏が急性ストレス障害であることを発表しました。
地震の大きな揺れ・余震・甚大な被害とその報道・原発の深刻な状況といったすべてを感じ・目の当たりにしつづけることで、過度のストレス→精神的な障害になったとのことです。


「草野が倒れてしまいました。」で始まるオフィシャルコメント(http://spitz.r-s.co.jp/pop/201103/official_comment.html)を読んでビリッと衝撃を受けました。(M)

「その2」につづく】

■『震災で感じた30代ゲイの徒然日記』