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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

ショークスピアの「ソネット18」

君を夏の日にたとえようか?

いや、君の方がずっと美しく、おだやかだ。


いや〜、愛をうたうには、ソネット(十四行詩)が一番ですね(なんてね、)


先ほど終了した英会話☆レインボー金曜クラスでは、

ショークスピアの“ソネット18”をみんなで詠みました。


ちなみ『ソネット集』でシェイクスピアが愛を捧げている対象である“thou”(youの古形)≒「Mr. W.H.」は、
なんと同性の美青年だったとか。




“Sonnet 18”は、原文はこちら。

“Sonnet 18” William Shakespeare

Shall I compare thee to a summer's day?
Thou art more lovely and more temperate:
Rough winds do shake the darling buds of May,
And summer's lease hath all too short a date:
Sometime too hot the eye of heaven shines,
And often is his gold complexion dimmed;
And every fair from fair sometime declines,
By chance, or nature's changing course untrimmed;
But thy eternal summer shall not fade,
Nor lose possession of that fair thou ow'st;
Nor shall death brag thou wand'rest in his shade,
When in eternal lines to time thou grow'st;
So long as men can breathe, or eyes can see,
So long lives this, and this gives life to thee.


そして、日本語訳はこちら
〔訳はコチラからの引用〕

「ソネット第18番」ウィリアム・シェイクスピア(戸所 宏之 訳)

君を夏の日にたとえようか。
いや、君の方がずっと美しく、おだやかだ。
荒々しい風は五月のいじらしい蕾をいじめるし、
なりよりも夏はあまりにあっけなく去っていく。
時に天なる瞳はあまりに暑く輝き、
かと思うとその黄金の顔はしばしば曇る。
どんなに美しいものもいつかその美をはぎ取られるのが宿命、
偶然によるか、自然の摂理によるかの違いはあっても。
でも、君の永遠の夏を色あせたりはさせない、
もちろん君の美しさはいつまでも君のものだ、
まして死神に君がその影の中でさまよっているなんて自慢話をさせてたまるか、
永遠の詩の中で君は時そのものへと熟しているのだから。
ひとが息をし、目がものを見るかぎり、
この詩は生き、君にいのちを与えつづける。