なんば温泉(大阪)
先日、奈良に用事があって、大阪・難波に宿泊したときのこと。
夜、ホテルに戻ってきてから、少し時間が空いたので、地元のお風呂に行ってみることにした。
南海なんば駅は、高島屋と丸井もあって昼間はとても賑やかな都会だが、
夜10時過ぎると、みんなこれから家に帰るひとたちばかりになる。
そんな駅前を過ぎた後、
光線の強い場所を何回か通りすぎた。
そして、すこし静かで、暗いあたりに出た。
HPには、「大阪府立体育館が目印」とあるが、
この時間の体育館も、暗く沈んでいた。
角を曲がると、そこに「なんば温泉」はあった。
脱衣場で、隣の女湯からの会話が聞こえてきた。
いわゆる、「大阪のオバハン」ふたりが、
互いに相手の会話をろくすっぽ聞かずにただただ話し続けている。
そこに、誰か入ってきたようで、黙るふたり。
恥ずかしがらずに、胸なんか隠さなくてもいいよ。
そんな意味の大阪弁で、後から入ってきた、
若い女性に絡んでいるらしい。
大阪の銭湯で、
「大阪っぽさ」を見つけだそうとしている自分に気づく自分。
「ラドンスチーム・バス」と水がめを逆さに持ったギリシア風(?)裸身像。
(この写真は、なんば温泉のHPより)
蒸気に放射能が入っているラドンスチームの効能は、
美容と疲労の回復、という。
それにしても、「ラドン」ってなんだか昭和っぽい。
と今度は、昭和を見つけようとしている自分に、気づく自分。
ギリシア風の女神(??)の壷は枯れていて、水は出ていなかった。
そして、サウナ室では、年配の男と、それより少し若い男が、
競馬かマージャンか何かに負けて、お金をすった、というような話をしていた。
そんな、大阪の銭湯でした。