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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

108はゲイの数字?〜南米パラグアイのゲイライフ

英会話★レインボーに参加している、ちゃたんさんから、南米パラグアイのゲイライフについて、記事を投稿いただきました。

ちゃたんさんは、生まれも育ちもパラグアイの日本人ゲイで、今年から両親の故郷である、日本に来て生活しています。東京は、世界じゅうの人々が集まる大都市。そんな東京で、レズビアン&ゲイのサポートをするグループの醍醐味は、同性愛者という接点で、世界各地のレズビアン&ゲイと友達になるチャンスがあることですね。

パラグアイのゲイライフについて、もっとクラスの時に聞いてみたいと思います。

南米パラグアイのレズビアン&ゲイグループ“PARAGAY”


僕がパラグアイにいた頃、所属していたNGO “PARAGAY”をチョッと紹介しようかなと思いまして。

とりあえず、 “PARAGAY”ホームページのアドレス(全部スペイン語ですが)。

http://www.paragay.org/


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そして、今まで“PARAGAY”がやってきたキャンペーンや活動などを少し紹介します。
どれも、“PARAGAY”のサイト(こちら)で見られるポスターから。
ポスターは、パラグアイの街角やゲイクラブ、ゲイバーなどで実施されたキャンペーンです。

◆『僕はハッピー、僕はゲイ!』

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“SOY FELIZ...Soy Gay!”は、"僕はハッピー、僕はゲイ!" という意味です。
自分を受け入れることは、反ホモフォビアの最初の一歩のメッセージですね。


2007年9月から、首都アスンシオンの街角でポスターや、パンフレットを配布するなど、一般人に対して、ゲイである事のすばらしさ(?)をうったえました。(ちなみに、このキャンペーンに僕の写真も使われています)


◆『僕は僕の彼氏を愛してる』

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その次は、“! YO Amo a mi NOVIO!”。 
「僕は僕の彼氏を愛してる」という意味のメッセージは、2008年2月14日のバレンタインデーは、
へテロだけの行事でないことを、愛は一つの形だけでないことを、訴えるものでした。

◆パラゲイ記念カレンダー&性病予防のポスター

PARAGAYの二周年を記念した、2008年のポスターカレンダーに続いて、その次のチョッと危ないポスターは“La Prevencion se erotiza, AREA PROTEGIDA”『予防がエロ化する、防衛エリア』こちらでチェックできます)。

主にゲイ向けのハッテン場などに向けたキャンペーンで、性病予防のため、コンドームを使ったセーフセックスをしよう!といったキャンペーンです。


◆『本当の事実、108;もう嘘はやめて!』

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1954年から1989年まで独裁政権が存在したパラグアイ。“108”という数字と、ゲイにまつわるお話です。


“108=ゲイ”という図式が、パラグアイでは、定着しています。その由来は、ストロエスネル大統領の独裁政権の時、一人のゲイが殺されたことにさかのぼります。いまだに未解決の事件ですが、当時、容疑者として108人のゲイ男性が捕まり、警察に虐待され、その名前も国の新聞に公表され、世間の恥さらしとされた。でも、本当の真実は?、ということで、“La Verdadera Historia, 108: No mas mentiras!”("本当の事実、108;もう嘘はやめて!")というメッセージのポスターを作りました。


◆『左翼とセクシュアリティ』

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最後に、2007年7月の"Izquierda y Sexualidad"("左翼とセクシュアリティ")。キューバの有名なGLTB映画に“Fresa y Chocolate”(『苺とチョコレート』)があります。写真は『苺とチョコレート』の上映とパネルディスカッション、 性と政治の関係をテーマにした催し物についてのものです。今回の催しには、パラグアイの左派政党のP-mas社会主義運動党)からのサポートがありました。

パラグアイのレズビアン&ゲイライフをサポートするPARAGAY”の活動

これらの他に、“PARAGAY”は、反差別法や、セクシュアルヘルス、性教育などに関した法律を作る国内ネットワークの一員であったり、中南米地域のNGO/NGOとのネットワークに参加したり、首都アスンシオンのゲイエリアの紹介、同性愛者の生活や性、健康に関してのサポート、ゲイ青少年少女のためのシェルター、相談窓口などの活動も行っています。



そして今、“PARAGAY”で、一番大きなプロジェクトでは、キャンペーンボーイ/ガールの育成。 それぞれが性、健康、一国民としてのすべての権利、管理人、リーダーシップ を育成して、それをさらに全国へと広める。


“無知”ほど大きな敵はいない。


といった具合でしょうか。

結構長くなってしまいましたけど、これでも少し短くしたものです。

また次の機会に、色々もっと詳しく紹介できれば、と思っています。

(ちゃたん)


■関連記事:レズビアン&ゲイの英会話サークル「英会話★レインボー」


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