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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

カルフォルニアで同性婚 日本の同性愛者たちは?

カルフォルニアで同性婚 日本の同性愛者たちは?(Yanagihashi)


久しぶりのYanagihashiさんによる“ウの目”の投稿です。テーマは「カリフォルニア州での同性婚と日本の同性愛者たち」です。


カリフォルニア州でも同性婚


カリフォルニア州でも同性婚が認められることになったので、同性婚を求める同性愛者たちが大挙して押し寄せているそうである。“Gold rush”ならぬ“Gay/L rush”であろうか。その内、アメリカの歴史的伝統「西進運動」に習って、ハワイ、フィリピン、日本とその「進撃」は太平洋の西にまで及ぶのであろうか?なんて思っていたら、ニューヨーク州がいち早く他州や他国で認められた同性婚を同州でも認める方向に動いているとか。事態は東に進んだようだ(やはり戦争と人権は別な原理で動いているのだろう)。

カリフォルニアで結婚したい日本の同性愛者は?


ところで、日出国(日本から見るとアメリカは東にあるので)の状況に触発されて、日本でも彼の国で結婚しようと思うレズビアン&ゲイが出るかもしれない。


しかし、日本政府は、同性婚を認める気はさらさらない。例えば、日本人が、外国で外国人と同性婚をしようとするとそれを邪魔しようとさえしている。


日本人が、外国で(外国人のパートナーと)結婚をしようとする場合、婚姻要件具備証明書(「日本の法律上結婚することに支障がない人です」という証明書。俗に「未婚証明書」、「独身証明書」などともいわれる)の提出を求められることがある。法務省は、この証明書を出すにあたって、結婚相手の性別を尋ね、相手の人が同性である場合、証明書を出さないように求める通知を市区町村などに出している。


その理由が、同性婚が日本においても有効であると誤解されるのを防ぐため」とか、なんともお優しい「親心」である(温情主義に隠れた同性愛差別感情の発露であることは多言を要しないであろう)。


国連の人権理事会が日本政府へ勧告

とはいえ、先頃、国連の人権理事会(United Nations Human Rights Council)は、日本政府の普遍的定期審査において、性的指向性自認による差別の撤廃も勧告している。


日本政府は、6月12日に、この勧告も含めて、理事会の勧告を受け入れるかどうか表明しなければならないようだ。さて、日本政府はどのような態度表明をするのであろうか。大手メディアではほとんど報道されないであろうけれども注目には値する。(Yanagihashi)



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