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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

同い年のゲイとロッテリアでお茶〜ライフヒストリー(しんご3回目)

しんご


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ライフヒストリー

テーマは「食事」(しんご3回目)



◆同い年ゲイとロッテリアでお茶


楽しい食事のひと時を過ごしたいのに、誰ともそれができなかった頃、同い年のゲイの子とロッテリアでお茶をしたことがあった。その頃、ゲイであることをまだ受け入れられなかった。当時、ボクは自分を「セクシャルマイノリティ」と呼んでいて、やっと「ゲイ」という呼び方でも、ときどき呼び始めていた。


前回から少し間が空いちゃいましたが、しんご「食事」というテーマでライフヒストリーを振り返るシリーズの3回目です。

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事をした相手は背の高いB系の男子だった。とても話しやすくて、優しい感じだった。物心ついたときから彼は「男が好きだ」という実感があった、という。「ゲイじゃない自分は想像できない」とも。新宿の街を歩きながら「ゲイ」、「タイプの男の子」という言葉が彼の口から飛び出していった。ボクは、それをハラハラしながら聞いた。心の中で「雑踏はうるさいし、通行人には聞こえないだろう。きっと大丈夫だろう」と思っていた。ブラブラして疲れたので、ロッテリアに入ることにした。


の話のペースは余り変わらない。お互い同い年ということもあり学校の話題になった。彼は専門学生でもカミングアウトしている、という話をしてくれた。「凄いなぁ。そんなこと、できないなぁ」と思った。



ばらくそんな話を続けたあと「好きなタイプの男の子は?」と聞かれた。その瞬間、自分の中を流れる時間が止まったような感覚になった。「周りに、こんなにたくさんの人がいるのに、どうして好きな男の子のタイプなんて聞くの?」と驚いた。



んとうにその日のことは、楽しみにしていた。同い年のゲイと一緒にいるのなんて2、3回目だったし、そもそもゲイの人とゆっくり話なんてしたことがなかった。けれども、二人の共通点である「同性愛者」という点を、そのときのボクは、楽しむことができなかったのだった。【前回へ】(しんご)【続く】


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