フラれ気分でロックンロール
同性愛者と気付いた頃を振り返って書いた智子さんと正和さんのさんのライフヒストリーシリーズ。【前回までの智子さん編】に続いて、今回は、ゲイの正和さんに、「どのようにして同性愛者の仲間に出会ったのか」を書いてもらいました。「フラれ気分でロックンロール」の1回目です。
正和さん:
あの頃をみつめて
テーマ:「同性愛者の仲間に出会うまで」 ライフヒストリー(正和1回目)
アカーに出会うキッカケについて触れるためにはまず最初に、異性愛者としては自分にとって最後の片思いの相手【信一にカムアウトしてフラれたところ】から話を始めなくてはいけない。
毎度毎度片思いの話ばかりで、自分でもイヤになるけれど。
当時〔編集部:1995年、正和=22歳の頃〕自分は既に就職していて、信一とはたまに手紙のやりとりをしていた。
カムアウト後、信一は自分が同性愛者であることで気をつかってくれているようだった。
そんな信一からある日、手紙と一緒に、とある雑誌の記事が送られてきた。
「ぼくのゲイプライド宣言」というタイトルの記事で、12ページにも渡っていろいろなことが書かれていた。内容は、マスコミによってつくられた同性愛者像についてや、ゲイであることで受ける精神的抑圧、さらにアカーの裁判(keyword:府中青年の家裁判)についても触れられていて、アカーが1994年にサンフランシスコのゲイパレードに参加した時の写真がデカデカと掲載されていたり、一審での東京地裁の判決文が載っていたり、今あらためて読み返してみて驚いた。【続く】
(正和) 「同性愛者の仲間に出会うまで」
- 「フラれ気分でロックンロール」第一話
- 「フラれ気分でロックンロール」第二話
- 「フラれ気分でロックンロール」第三話
- 「フラれ気分でロックンロール」第四話
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