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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

“元ゲイ”ソングが論争の的に? 

1951年から続く、イタリアの国民的人気番組/イベントサンレモ音楽祭で、「僕はゲイだったけど、違う男になったんだ」と、ゲイからストレートへの“転向”を歌った“元ゲイ”ソングが歌われて論争を呼んでいるそうです。


国民に多大な影響力を持つイベントのセットリストにこの歌を含めた主催者に対して、レズビアン&ゲイのグループから抗議の声も上がっているそうです。


数年前に、マラソンのメダリスト有森裕子さんの夫ガブリエルさんが「ゲイだった(“I was gay”)」ということを会見で発表して話題になったことを思い出させるようなニュースですね。

●ソース:「サンレモ音楽祭」でベニーニ監督、愛の多様性を語り聴衆の感動を呼ぶ(JanJan - 2009年2月20日)

今年は、参加歌手の1人、POVIA(ポヴィア)さんの持ち歌、「LUCA ERA GAY」(ルッカは、ゲイだった)が、音楽祭が始まる前から、ゲイ協会からの非難を受けたり、またこうした歌が、音楽祭にふさわしいかどうか?が、あちこちで議論されていました。


議論を巻き起こした、この「LUCA ERA GAY」の歌詞の内容ですが、幼い頃に両親の離婚によって心に痛手を負ったルッカという元ゲイであった青年が、両親との確執を含む自分の生い立ちから、ゲイであった事を自覚し始めた思春期、その後、何年かの間、同性と愛し合った間の心の葛藤、その後、あるパーティで一人の女性と出会う事により、同性愛から異性への愛に目覚め、子供も誕生し、幸せに暮らしているという人生を、順に追って物語に仕立てたものでした。

●ソース:Italian activists to protest against "ex-gay" song at national festival(PinkNews.co.uk)

イタリアのゲイグループArcigayの代表者Aurelio Mancusoさんによると、「ルッカはゲイだった」は、カソリックのアメリカン人心理学者Joseph Nicolosiの治療のもと「同性愛を治すことができた」と宣言したLuca Tolveのことを歌ったものだと指摘しています。


「われわれは、市民を巻き込んで、一緒に歌ったり、踊ったりすることで、そして、とりわけ、われわれ同性愛者が感じていることを述べることで、イタリアのレズビアン、ゲイ、バイセクシャルの人々の尊厳を示したい」とは、音楽祭での抗議について語るAurelio Mancusoさん。



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