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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

「お酒」×「パーティー」×「変わっちゃいけないもの」

――――いよいよレセプション・パーティーまで2週間になりました。去年のパーティーに参加したKozoさんの感想です。



「お酒」×「パーティー」×「変わっちゃいけないもの」
〜07年レセプション・パーティー感想〜(Kozo)

◆心底思った

色とりどりの料理、、、パスタ、カルパッチョ、カナッペ、バターライス?……。
良く冷えたビールに、綺麗(きれい)な色のカクテル。



ちょっと顔を赤めて話をしている懐かしい人。


もしくは知らない、でもお仲間?の人たち。



あぁ、俺、今ものすごくくつろいでいる。



自然に笑顔になってる。作り笑いでなく。



こんな時間がずっと続いて欲しい。


心底そう思った。



◆**余韻に浸りながら・・・。



楽しかったパーティーを後にし、余韻にひたりながらみんなと中野駅に向かう。



電車が来て、一人中央線に乗り、家へと向かう。




◆中央線の中で


周りを見回す。


日曜夜の快速電車は少し緩やかな感じ。


休みを楽しんできたであろうカップル。


飲んできたらしい学生たち。

そして、休日出勤を終え一息ついている、ちょっとかっこいいスーツ姿のサラリーマン。




みんな休日に疲れてるのだろうか?



黙って椅子やつり革に体をあずけている。



◆なぜか懐かしい顔ばかりが……。


一人電車から窓の外を見ていると、いろいろ考えが浮かんでくる。



家族、友達、実家のネコ、バイト先にいた八百屋のおじさん、おばさん、職場の人、アカーの人たち、そして好きだった人。



懐かしい顔ばかり思い出す。



あの人たちは今どうしているんだろう? 


無性に会いたくなってしまう。



でも、昔ほど会うのは簡単じゃない。


思いなおして、あきらめてしまう。



◆考えを変えよう。

さっきまでのパーティーのことを思い出す。



アカー代表の永田さんが挨拶で言われてたっけ?



「格差社会といわれていますが〜(中略)〜ウチらは、こうしてお酒が飲めることを大切にし、なにがなんでも幸せにならなきゃいけない」



“希望や「人とのつながり」まで差を生む格差社会”というものが来るのなら、心底嫌だ。


◆排他的になりたくない

今は、このドッグレースについていくと思うけど、
希望を失い、排他的(はいたてき)に生きていく自分の姿なんか見たくない。




そんな自分をイメージするのが凄く怖い…。



そういう姿を見せて、好きな人、俺にとって大切な人たちに、
未来に対して排他的になって欲しくない。


あと、やっぱり嫌われたくない。




「負けるなよっ」。実は好きな人たちから、
逆にそんな思いをもらっていると思う。


本当に優しくて強い人たち。


思いをもらったときには男、女に関係なく愛?(照)を感じる。



それに、俺は多くの人に大事にされてきたんだから。



声に出して言う訳じゃないけど、
誰もが、何処か知らないところで踏ん張っている。



だから、ひるんでなんかいられない。



負けることはできない。



今はちょっと怖くても、
「強がり」でも、一歩前へ一歩前へ。



◆♪人生ぃ楽ありゃ苦もあるさぁ〜、涙の後には虹出るぅ〜、歩いて行くぅんだしっかりと〜、自分の道を踏みしめて〜♪

ただ、それでも、、、。


やっぱりダメだったときは?



全部やってダメだったときは、(傷の舐めあいのため? いや、)


自分を取り戻すため、
「ちょっとだけ休める場所」が欲しい。


◆最近、感じること。


「本人の努力とかけ離れたところで大きく流されてしまう」


って、あると思う。



「だって、どうしようもないじゃん!」って状態が(笑)。



残り少なくなった「椅子取りゲーム」で
『最後まで勝ち』でい続けれられる人なんているんだろうか?



最後にはいろんな意味で、全員GAME OVERになっちゃう?


根拠はないけど、なんとなくそんな気がする。



◆だから「ちょっとだけ帰れる場所」は絶対に残っていて欲しい。


昔の頃の自分。



もうちょっとだけ素直だった自分。




小ざかしい入れ知恵が入る前の自分。



リセットをかけ、もう一度から最初からやり直したいから、
後で帰れる場所があるって思えるだけで、怖くても攻めていくことができる。



「帰れる場所」


どこが帰れる場所かって考えたとき、家族であったり、友達、実家のネコ、バイト先にいた八百屋のおじさん、おばさん、職場の人、アカーの人たち、そして好きだった人たちだ、って気づく。




意地っ張り、強情、見栄王の俺に利害度外視で飽きもせず付き合ってくれる。



超親切なそんな人たちだ(時々、間違いなく怒らせているけど、あははは(w)。




俺が失意や不運なときでも、いつだって爽(さわ)やかな笑顔で楽しい時間をつくりだしてくれる。



そして、人生で一番大切なことを思い出させてくれる。



◆かけがえのない時間


おいしい料理。


気楽に楽しく飲めるお酒。


気が通じ合う人たちと
「お前も俺も幸せになりましょうぜ、“上手くやれよ”」というのを共感する時間。



これってナニモノにも変えがたい大切な時間。


実はそれ以上大切な時間、って、そうないんじゃないかな?


◆だ・か・ら、

格差社会になろうと、
日本が財政破綻(はたん)しようと、
ニチョが東京ミッドタウンになったって?
生き残り続け、今と変わらず、その爽やかな笑顔を絶やさないで欲しい。




俺自身のために、そして好きなみんなのために、是が非でも幸せになって欲しい。






そして、いつか5年、10年、20年たった後に、また一緒に釣りや山登り、そしてお酒に付き合って欲しい。





そのときには、きっといろんなことが話せると思うから
(これはムリ・・・カモ?、俺はノッポさんか?)


◆「変わること」を強要される時代だけど

変わっちゃいけないことって間違いなくある。



まぁ、とはいえ自分としては、
今は、“仕事や人付き合いをやれるだけやるしかないわけで(Do my best!)




今後はもうちょっとだけ、逆に恩返しできるように頑張るのと、
もうちょっとだけ素直になるよう努力しマース…マース、マース(没



◆何か「わかった」というわけではなく、むしろこんがらがっただけだけど、


今は今までで一番強烈に感じる。


  1. ずっとおいしいお酒を飲み続けたい
  2. もうちょっとだけ生きる(幸せになる)ことに真剣になろう
  3. そしていつかは、、、俺も……。



電車が駅に着いた。




うつむいた顔を上げ、ちょっとだけ胸を張りなおし、階段を駆(か)け上がった。


(Kozo)




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