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QMblog's blog

レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

『911メモリアル グランドゼロ〜それぞれの時間や意味、ストーリーを抱え込むぽっかりと空いた穴〜』

今日は、9月11日は、9/11(アメリカ同時多発テロ)から11年目の日です。

この夏、コミュニティ視察ツアーのために訪れたニューヨークで、ワールドトレードセンターの跡地にできた911のメモリアルを訪れるチャンスがあったので、今日この日に掲載しようと思います。

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崩壊したワールドトレードセンターの跡地は、広々とした公園と、二つの滝からなる記念碑となっていました。

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ツインタワーが建っていたところには、ふたつのメモリアルプールがありました。

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プールの縁にしばらく、たたずんで、大量の水が流れ落ちる中央の四角の空間を眺めると、
このぽっかりと口をあけた空洞の中の、どこか届かないところに落ち続けていく感覚になったり、
911で喪われたことの一つ一つにも、たくさんのストーリーやその後の時間があって、この空洞がそれらすべてを抱えているのだ、
と想像すると、逆にこの空洞に癒される感じにもなりました。


思えば11年前、世界中の多くの人たち同じように、テレビを付けて、事務所の同僚たちと一緒に、テレビの画面を通してこの事件を眺めていたことを思い出しました。
その点では、この事件の当事者ではなかったわけですが、その後の世界が、なんだか有無を言わせない大きな力で、米国人もこの国の人も、同性愛者も同性愛者でない人も等しく、なにか大きな力に巻き込まれていった感じがありました。
(1年半前の、3月11日のあとの空気も、有無を言わせない何かがあってそれに似ているかもしれません)


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メモリアルサイトに入るための入場ゲートの脇には、ひとつのホテルがありました。
入場ゲートのセキュリティチェックが、とっても厳重なため、その列は長く、並ぶ人たちは少し手持ち無沙汰で暇でした。
そんな列から「オーマイガー、オーマイガー」というというつぶやきが漏れてきたので、
何が、オーマイが〜なのか、と顔を上げると、とあるホテルの部屋の窓枠の中で、すっぽんっぽんでダンスをして、苦笑をかっている取っている男たちの姿が見えました。

たぶん、週に一変くらい繰り返されている日常の風景なのかもしれませんが、
このワールドセンターホテルでの強制フルチンショーを見ながら、11年の時間の経過を感じたりしました。

つらい思い出にまつわるトラウマや、記憶の風化などの議論、政治利用なのではないかを繰返す中で、ひとつの痛ましい出来事が、「メモリアル」になるには、やはり時間が必要なのかな、と思います。原爆ドームだって、水俣病の記念館だって、ホロコーストミュージアムだって、それがメモリアルになるには、長い時間と議論があったように思います。

「強制フルチンショー」を見せられながら、そんな事を思い出した、11年間でした。


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ニューヨーク市内の他の場所では、あんまりお会いできない「おばぁ」たち。

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ワールドトレードセンターの跡地に建設途中のタワー(2013年完成予定とのことです)

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旅の途中、ふと顔を上げると建設中のタワーが、いろいろなところからのぞいていました。


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(2012年7月21日 アメリカ合衆国ニューヨーク市 9/11メモリアル)



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