新規エイズ患者の報告が過去最多 ゲイの間でも感染が増大か
新規HIV感染者数、エイズ患者数の最新の報告が厚生労働省の【エイズ動向委員会】よりありました(報告期間は、2011年3月28日〜2011年6月26日までの3ヶ月)。
この3ヶ月間で新たにHIVの感染がわかった新規HIV感染者数は217人で、前年同期263件より減少していました。そのうち、ゲイ同士のセックスでの感染(同性間性的接触)による新規感染は148件とゲイ/同性愛者が新規感染者報告数の約70%と高い割合を占めていました。
また新たにエイズを発症した新規エイズ患者数が136人と報告され、3カ月間ごとの集計では過去最多と発表されました。
新規エイズ患者数でも、同性間性的接触によるものが68件と、新しく報告されたエイズ患者報告数の約50%でした。
去年一年間(2010年)のエイズ患者数が過去最多だった、という【ニュース】がありましたが、今年は、さらにそれを上回るペースで推移しており、2011年は新規エイズ患者数の「過去最多」が更新されそうです。
発表につけられた委員長のコメントとして、「新規エイズ患者報告数の増加は、潜在的な感染者数の増加とHIV抗体検査の遅れを示唆している。」と指摘されています。
新規感染の7割という数字に加えて、新規エイズ患者の半数が同性間性的接触での感染として報告されていることから、私たちゲイの間でもHIVの感染が確実に増えている、といえそうです。
【NPO法人アカー】では、ゲイを対象としたHIV/エイズの予防啓発プログラム【ライフガード】や男性同士のセックスを前提した性病相談ページ(Webページ)、同性愛者も利用しやすい保健医療サービス(検査)として、HIV検査に取り組んでいます。
ぜひご利用下さい。