いつまでも忘れないで
PWA Speaker:
感染がわかったとき、何が一番、つらかったか....
それは、自分がこの世の中から消えてしまう事実。
同年代の友人たちは、10年後も元気で笑って生活しているけど、自分は、そこにはいない(と、当時は、真剣に思っていた)。
みんなと一緒に笑っていられない、時間がたって、いつしか、自分がこの世の中に存在していたことすら、忘れ去られてしまうんじゃないか.....
感染した事実より、自分がこの世の中から、そして、友人たちの間で、自分は、思い出となり、そして、いつしか、忘れさられてしまうこと。
みんなに覚えておいてもらうことは、むりかもしれないけど、誰か一人でいいから、一緒に過ごした事実を覚えておいてくれたら、僕は、安心して、生きられる。
だから、もし、僕が死んでも、悲しまないで。
ずっと、忘れないでいてくれたら、それでいいから。
追伸
ブログで知り合った人の相方が亡くなった日記を読んだんです。
その亡くなった方の思いを代弁することはできないけど、自分だったら、どうなのかなぁって、思いました。
一日でも早く、立ち直ってもらえたらと、心から願います。
(おおいし・としひろ) ゲイでHIV感染者たちが、普段の生活のなかから、ポジティブ(HIV+)として考えたり、思ったりすることについて紹介していくコーナーポジディブ・ゲイ・スタイル。
HIV(AIDSウイルス)に感染して18年目をむかえたおおいし・としひろさんが、20周年に向けて新たに始めたブログPWA Speakerから文章を紹介しました。
↑ 面白い記事だったら1clickでQMblogを応援☆