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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

実現できそうな明日を

PWA Speaker

昨日の晩、フランスに住む友人から電話があった。

彼は、カナダ人。

もう、10年以上の付き合いで、病気と、どうむきあえばいいかは、彼から教えてもらった。

彼もまた、感染者である。

現在のような多剤併用療法が確立する、ずっと前に、感染がわかり、常に、様々な治療を経験してきた彼は、僕とは、正反対の道のりを歩んできている。

出会った当初、30代だった彼は、今では50才になっていた。

最近、新しい治療を始めたが、副作用で体調を崩し、現在は、休憩中とのこと。
そして、1週間たったら、また、新しい治療を始める。


さてさて、彼とは、将来のことを語りあう。

将来といっても、10年、20年後の話ではなく、来年、再来年、遅くとも5年以内かな。
そんな、近い将来の話。


フランスの様々な地域にいって、フランスの文化を疑似体験して楽しむツアーを一緒に作ろうという話だ。

前にも話たかもしれないえけど、そもそも自分が旅行の資格を取ろうと、勉強を始めたきっかけは、この話から。

日本では、旅行を扱う仕事をするのなら、国家資格が必要だから。



電話では、こんなプランは、どうか、あんなプランはどうかと、想像に胸をふくらませていた。

実現するために、お互いに準備を進めている物の、でも、実現できなかったとしても、それに向かって頑張れている、今の自分は、楽しく生きていることには違いない。



過去(感染した事実)に縛られず、将来を諦め、現状を意地するだけの生活よりも、ちょっと頑張れば手に届きそうな未来に向けて頑張ることって、「生きる」ことを楽しむことになるし、「生きることを楽しむ」ことが出来れば、それは、実は、精神の安定につながり、それこそが、人間の治癒力を高めてくれる。(と、信じている)


だから、そんな仲間を、見つけることって、服薬することと同じくらいに大切なことなんじゃないかな。

(おおいし・としひろ)

ゲイでHIV感染者たちが、普段の生活のなかから、ポジティブ(HIV+)として考えたり、思ったりすることについて紹介していくコーナーポジディブ・ゲイ・スタイル


HIV(AIDSウイルス)に感染して18年目をむかえたおおいし・としひろさんが、20周年に向けて新たに始めたブログPWA Speakerから文章を紹介しました。



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