「パートナー」という言葉
2007年の12月に両親にレズビアンとしてカミングアウトをした、
帝(てい)さんのエッセイ第9回目です。
今回は、帝さんがカミングアウトをしてきた中で、
印象に残ったご両親との小話の3つ目(最後)をご紹介します。
※前回の「両親にパートナーを紹介するにあたって」と、今回の記事は順番が前後してしまいます(正確にはこちらが連載弟9回で、前回は連載第10回です。近日中に修正します。)
どうも母が、私たちのことを「友達」めいた言葉や
ニュアンスでとらえがちなので、その都度、
「パートナー」であることを説明して、
修正をしてもらっています。
しかしこの「パートナー」という言葉、
両親にとっては、その意味や、重さ加減はピンとこなかったようです。
その原因は「社交ダンス」。
社交ダンスを嗜(たしな)む方々には、
「パートナー」という言葉は耳慣れているようです。
- 「○○さんとパートナーを組んでダンス大会に出る」
だとか、
- 「○○さんのパートナーは、奥さんの○○さん」(←微妙)とか。
両親としても日常的に、
「パートナー」という言葉は口にしていた訳です。
そのうち、
父は彼女の事を「パートナーの○○さんは、」と
言ってくれるようになりました。
両親からすれば「?」という感じだったとは思いますが、
私が強調したもので、それに習ってくれたようです。
まだ補足が必要、なんですけどね。
(帝/2008年12月)【続く】