綱渡り(3/4)〜家族の関係について〜
10代、20代の頃の血縁家族との関係をテーマにしたレズビアンの智子さんのライフヒストリー。3回目です。
好きな女性歌手のポスターを部屋じゅうに貼って、全部、母親に剥がされても、“やましさ”から何も言えなかった。
そんな中高生の頃から数年経ち、私もやっとコミュニティにやっとたどり着いた。それでも、おどおど「演技」を強いられることに違いはなかった。
女性が好きな女性が集まっていろいろと話をする、当時の「オープン・ミーティング」(現在のOM)という場に、月イチで参加するために、家族に対していちいち外出の「理由」を作らなくてはならなかった。
今日は誰と会うことにしようか? この前は○○だった。もうこの手は使えんなぁ。
と我ごとながら、ご苦労さまでした、といったところ。
また、母から「全く男の人から、電話がないのは困り者」と直接言われたり、どうやら母は、勝手に私の部屋に入っては、私のマンガ本(やおいもののコレクション)を読んでいるらしい、という妹のチクリ情報まで、なにやら見えない不安を掻(か)き立てられることもあった。
【続く】
(智子) 「綱渡り」
■関連記事:
「家族との関係」をテーマにした「正和」さんのライフヒストリー
・「ノンケとの接し方」をテーマにした「智子」さんのライフヒストリー
・「ノンケとの接し方」をテーマにした「正和」さんのライフヒストリー
・「学校生活」をテーマにした「智子」さんのライフヒストリー
・「学校生活」をテーマにした「正和」さんのライフヒストリー
↑ 面白い記事だったら1clickでQMblogを応援☆