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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

「ハロウィン・パレード」(ルー・リード)  Lou Reed - Halloween Parade

今日は、ハロウィンですね。ルー・リードLou Reedの曲に「ハロウィン・パレード」(Halloween Parade)(1989)という曲があります。目の前のクリストファー・ストリートを通り過ぎていくハロウィン・パレードの華やかな山車たち。その陽気な雰囲気とは、対照的に、気分はどんどん落ち込んでいくばかり。今この瞬間、パレードに参加していない、たくさんの友たちがここにいないことを意識せずにはいられないから…。


80年代(米国の)ゲイ・コミュニティをエイズ禍が直撃した、そんな時代の空気を切り取った名曲だと思います。




"Halloween Parade" - Lou Reed, Live in 2008 by Steve Majerus-Collins on SoundCloud - Hear the world’s sounds

Halloween Parade(訳:SYCOさん)


ダウンタウンの妖精が『プラウド・メアリ』を歌いながら
クリストファー通りを巡回する
埠頭と暗黒街がぶつかる場所で
サザン・クイーンがやかましく下品に振舞う


今年のハロウィーンは
何かが確になる
特に
君のいないこの場所では


グレタ・ガルボとヒッチコック
女にモテそうなジャマイカン
5人のシンデレラとレザーを来たおカマが数人
もう少しでその中に入れられそうになる


クロウフォードにデイビス、
カッコ悪いケリー・グラント
ブロンクスから来てトラブルを撒き散らす
黒人のティーンエイジャー達


しかしへアリーも聖母マリアもいない
それらの声をもう聞くことも無い
ジョニー・リオにロットン・リタ
もうその顔を見る事もない


今年のハロウィーンは
何かが確かになる
特に
君のいないこの場所では


正真正銘の脱落者たちやおカマの大酒飲み
ワシントンハイツから来た変人集団
Bアベニューから来た少年、Dアベニューから来た少女
タイツをはいたティンカーベル


この行事は
なぜか僕の気を沈ませる
特に
君がここにいないと


ラテン語やギリシャ語やスペイン語で
ロマンティックな台詞を吐くピーター・ぺダンティックもいない
得意な芸を披露していた
バナナ三人組みもブランディ・アレキサンダーもいない


今日の気分は
何か普段と違う
特に君が去ってしまった事を確認すると


「I Blow」と書かれたTーシャツを着るソーホーから来た女の子
連れのTーシャツには「Jive Five 2 Plus 3」と書かれてる
コールガールは割引料金を提供してる
もしくはタダでやってくれる

過去が僕の扉を
トントンとノックし続ける
その音は
もう聞きたくない


妙な気分にさせる慰めはもう勘弁して欲しい
膝を抱えて頭をうつ伏せてしまう
それは僕をどんどん怒らせ
そしてまた悲しくさせる
それから僕は凍りつく


僕の頭のどこかで
それが真実となる事を恐れている
僕の頭のどこかで
それが君を意味してた事を恐れている


ハロウィーンのパレード
ハロウィーンのパレードで
ハロウィーンのパレードで
ハロウィーンのパレードでまた来年会おう



Lou Reed Halloween Parade (HQ) - YouTube


NEW YORK



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