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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

ポジティブな方が、健康なゲイ?

ポジティブな方が、健康なゲイ?


当たり前といえば、当たり前の結果、かもしれません。同性に性的指向が向いている、という事実そのものでなく、自らの「同性愛」に対して肯定的に考えているか? 否定的に考えているという性的指向に対する態度」の方が、当事者の精神的、性的な健康全般に大きく関係しているという研究結果が出たそうです。

ソース:Positive Self-Image Leads to Better Health(Advocate.com Daily News)

研究は、米国中西部の400人以上のゲイ/バイセクシャル男性が参加した米国のミネソタ大学の研究チームによるもの。自らの「同性愛」に対して肯定的に考えているゲイ/バイセクシャル男性の方が、自分の性的指向を否定的にとらえているゲイ/バイセクシャル男性より全般的に健康であった。同性愛を否定的にとらえたものは、メンタル・ヘルスやセクシャル・ヘルスの面でより不健康な傾向にあった、という。


これまで性的指向と健康全般との間の相関関係については、わかっていなかった。この研究によって、同性愛者である、ということでなく、同性愛に対する否定的な態度そのものが、性的少数者の間の、メンタル、そしてセクシャルな健康を害している、ということを示す証拠を示すことができた、と研究を主導したSimon Rosser博士は語っている。


ちなみに、上記記事のについて翻訳紹介があったのであわせて引用しておきます。ただし“sexual orientation”という言葉の訳が、「性的志向」になっていて誤訳なので気をつけあれ(正しくは「性的指向」)。


ソース:否定的なとらえ方、男性同性愛者の健康に影響-米研究(Web-Tabーニュースに出ないニュース)

【ワシントン 9月18日 IANS】他者の「対応」や自らの「とらえ方」によっては、男性同性愛者の心理的抑圧を強め、孤独感を深めたり性生活面での健康を損なわせる恐れがある。米ミネソタ大学の研究チームがこのように警告する調査結果を発表した。米国科学振興協会(AAAS)のオンラインニュースサービス「EurekAlert!」が伝えた。




調査を主導したのは米ミネソタ大学のSimon B. R. Rosser教授。米国中西部在住の同性愛者と両性愛者の男性422人を対象として、性的志向が同性に向かう度合い、自身の性的志向に対するとらえ方が肯定的か否定的か、精神面・性生活面での健康状態についてアンケートを実施した。



この結果、同性愛へのとらえ方が否定的なほど、精神面や性生活面で健康への脅威となる恐れがあることが判明した。



研究者や教育者たちは150年以上の間、同性愛は「病」なのかどうかを議論してきた。また、男性同性愛者の間でうつ病の発症や薬物の使用、HIV感染や性感染症が増加した要因は同性愛者であること自体ではなく、社会的偏見によるものなのか否かという点については議論が続いている。



今回の結果について、Rosser教授は「同性愛を“病”ととらえることは不正確であるだけでなく、有害でさえある」と総括。「性的志向と健康の関係を理解する上で、従来の研究で十分解明されていなかった部分に光を当てた」と続けている。



今回の調査結果は、学術紙『Journal of Homosexuality』の9月号に掲載される予定。(c)IANS



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