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井田真木子さんのお墓参り

木蓮の花咲く、3月のとある日曜日。新宿二丁目にも程近い四谷の東長寺へ有志でお墓参りに行って参りました。東長寺には、ノンフィクション『同性愛者たち』の作者でもあった故・井田真木子さんが眠っています。コミュニティ・メモリアル・サービスの担当でもある菅原智雄さんのレポートです。

井田真木子さんのお墓参り〜3月16日

(菅原智雄)

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遠景で見る東長寺の造りは一見、伝統的な様式ですが、よく見ると全てコンクリートでできています。コンクリートで組上げられた二重の塔を左手に見ながら、階段を登り進み門をくぐると、回廊に囲まれた水面が広がり、静謐(せいひつ)な空間をつくっていました。

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東長寺には、2001年3月に亡くなった作家・井田真木子さんが眠っています。井田さんが亡くなってから6年になる昨年9月、アカーのコミュニティ・メモリアル・サービス2007では、井田さんと知り合った経緯や共にした出来事を追想し、あらためて感謝する機会を持つことができました。この日は、井田さんの命日に近い日曜日にあたり、有志でお参りにきたのでした。

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コンクリートの寡黙な外観の建物の地下に降りていくと、暖かい金色に整然と並ぶ永代供養墓の中に井田さんの碑がありました。

偶然半年程前に、読売新聞でこのお寺の永代供養墓が都会の中でのお墓の在り様として注目されているという記事が紹介されていました。この現代的なお墓をゆっくりと時間をかけてお参りし、春の日差しに揺れる水面の下に井田さんが眠っていることを肌で感じて、東長寺を後にしました。


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菅原智雄)


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