20年ぶりになぜ「そのひと」と会ったのか？

さまざまなレズビアンの考え方が読めるコーナー「Her Point of View〜彼女の視点」。
今日はOMスタッフでもあるはとさんのエッセイが登場です。

20年ぶりになぜ「そのひと」と会ったのか？Her Point of View〜彼女の視点〜（はと）

東京でも本格的な3センチの雪が積った日曜。
大学時代、何かとよくつるんでいたグループから、召集がかかった。

昨年、41歳で同級生が急逝したのを機に、 連絡をとりあい始めたわたしたち。

「○○が、引き合わせてくれたんだよ……」

年賀状だけの付き合いだった人々は、その日上野に集まった。

「これを逃したらしばらくない」。

誰もがそんな思いだった、らしい。

わたしの場合。

「カミングアウトしていない学生時代の人間関係なんて、 本当の自分とは違うし、今さら関係を作りたいとも思わない」

そう思って、20代、30代と、転居をする度付き合いは切れ、かろうじて1人、サバイバルな東南アジア旅行を共にしたやつだけ残った。

そんな、かすかな１つのアドレスが、他の5人との再会につながった。

改札を出ると、見慣れた顔と、見慣れない風貌（若干）。

「20年ぶりの同窓会」なんて話題、巷（ちまた）にいくらでもゴロゴロなのでその話題は、今回は省略。

（はと）【続く】

●なぜ20年ぶりに「そのひと」と会ったのか？（はと)　
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