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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

同性パートナーとの子育て みなさんの考えは?

くしくもニューヨーク州で同性婚が成立した、というニュースが飛び込んできた日、6月25日(土)【レズビアン&ゲイの英会話クラス☆レインボー】のクラストピックは“Gay Parenting”(同性パートナー同士での子育て)でした(講師はエイドリアン)。


クラスでは“Gay Parenting”についてこんなトピックで英会話しました。

  • 同性同士で子育てをすることについてどう思いますか?
  • 子供が欲しい、と思ったことはありますか?
  • 日本の同性愛者が将来、養子をとったり、代理出産によって自分たちの子供を持つ日が来ると思いますか?

個人的には、生まれよりも育ちが大切だと思うので、たとえ血は繋がっていなくても、ひとりの子供を同性愛者の仲間たちと一緒に育てる、という経験にすごく興味を持っています。が、この国の社会が同性愛者たちのこのような実践に支援的になるまでの道のりの果てしなさや、わたしたちが乗り越えないといけないハードルの数を想像すると、クラクラする気持ちになる、というのが実感ですね。



●『あなたならどうする?』子連れの同性カップルがバッシングされているのに遭遇したら?

さて、クラスでは他に「子育てをしている同性同士のカップルが、公衆の面前でバッシングされている場面に遭遇したらどうしますか?」ということについて話しあいました。


このトピックを話すための題材として、以前にも、エイドリアンのクラスで紹介されたアメリカ・ABC放送の人気番組『あなたならどうする? What Would You Do?からの1エピソードが使われました。


今回What Would You Do?でドッキリが仕掛けられた場所は、テキサス州のとあるレストラン。そこへ、レズビアンカップルが子供を二人連れで入ってきたところ、店のウェイトレスが伝統的な家族観に基いた差別的な言葉を浴びせて、ただ罵倒する(もちろんヤラセ)、そこに居合わせた他の客の反応は?というものでした。


保守的な州として名の知られているテキサス州ですが、もちろん心ある人もいて…、母親役を演技でやっている役者の心に届くことも、というエピソードは、こちらで見ることできます
Gay Parents Bashed | Video - ABC News


ちなみに同じシチュエーションを、ニューヨークのレストランでやった場合、周りの客は、ほとんど誰も反応しなかったそうです。
そして、このシチュエーションをもし東京のファミレスでやったらどうなるでしょうか?


日本には、同性の親で子供を育てるという制度がないため、レズビアンカップルと親子が、まわりから同性愛者の親子として認識されない、ということがあるとは思いますが、もしわかったとしても、誰も反応しないのではないでしょうか?


ニューヨーク、東京とも、他人の事にいちいち反応していたら、きりがない位たくさんの人々が住んでいますが、当日の講師のエイドリアンは、このふたつの都市の人々の反応の仕方を、以下のように表現していたが面白く、勉強になりました。


ニューヨークの人々は、"desensitive"(「鈍感な」、「感覚が鈍った」という意味)、東京の人々は、“apathetic”(「無感情な」、「無関心な」という意味)な反応をするのではないか?と。


ニューヨークも東京も、他人のことには干渉しない、という表面上の結果は同じでも、その根本の姿勢が違うのでは、というエイドリアンの指摘になるほど、と思いました。ニューヨークには、いろいろな人がいて、それぞれが違いを主張しているので、その「違い」に対して敏感になっていると消耗するからあえて心を鈍感にすることで自らを守るニューヨークの人々と、最初から、その違いそのものを存在しないものとして扱おうとする東京の人々、といった感じでしょうか?

さて、同性パートナーとの子育てについてみんなの考えは?
また東京、ニューヨークの人々の反応についてのご意見は?