世界の85カ国が性的指向と性自認に関する国連声明に賛同
今年3月の国連人権委員会の場で性的指向と性自認に関する声明が提出され、日本を含む世界の85カ国が声明に賛同しました。
「性的指向と性自認に基づく人権侵害と暴力の撲滅に関する共同声明」“Joint statement on ending acts of violence and related human rights violations based on sexual orientation & gender identity”は、世界中で性的指向や性自認を理由に行われる人権侵害や暴力や刑罰を終わらせることを世界に訴える共同声明です。
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85カ国からの支持は、これまで国連の場で性的指向・性自認についての取り上げられた人権問題としては最多の支持数とのことです(ソース)。
今回の共同声明は、2006年に国連人権委員会に提出されたものに基づいているそうですが、そのときの支持は54カ国でした。2008年の国連総会での共同声明での支持は66カ国でした。
ちなみに、2008年の性的指向等に関する国連声明では、なんとフランスなどと共に日本が声明文の作成をコーディネートしたのでした。
2008年12月、NPO法人アカー(OCCUR)では、ニューヨークに代表を派遣して国際連合・日本政府代表部を表敬訪問しステートメントに賛同する書簡を手渡したのでした。
世界各国での地道な活動が実を結んで、少しずつでも、性的指向に関して、サポートする国の数が増えてきているのはうれしいですね。
参照した記事
- UN Human Rights Council: A Stunning Development Against Violence(IGLHRC)
- ILGA: UNHRC Statement a major step in the fight against transphobia and homophobia(ILGA)
- Over 80 Nations Support Statement at Human Rights Council on LGBT Rights( United States Mission Geneva)