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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

すべての社会的弱者に贈る応援歌!! 〜P!nkの “Raise Your Glass”

きょうは、1月29日(土)【レズビアン&ゲイの英会話クラス☆レインボー】のレギュラークラスで、ジュリアンが取り上げたP!nk(ピンク)“"Raise Your Glass" 「レイズ・ユア・グラス」という曲についてご紹介します。



この曲のタイトル“raise your glass”は、「グラスを高くかかげて!」という意味で、いわゆる乾杯ソングですね。


2010年後半に発表されたこの曲、その後、世界中の年末年始のパーティーでかかりまくった、パーティーアンセムとなったそうです。


と同時に、この『レイズ・ユア・グラス』には、一般社会から排除されても踏ん張っているマイノリティたちに“ あるがままの自分でもいいんだよ”というエールを贈る応援ソングでもある、ということをジュリアン先生が教えてくれました。



●社会的弱者への応援歌

実際にwikipediaのエントリーをチェックしても、ピンクは、この曲のことを「人気者グループから排除されていると感じているような者たちを祝福する曲」"celebration for people who feel left out from the popular crowd"と述べています。



自分が自分であることを、周りに正しく理解されないで苦しむ状況を、P!nkはしっかり理解しているし、周りにどのようなことを言われても、自分たちが過ごしたいように生きていいんだ。私はいつだってあなたたちの側よ!という姿勢は、本当に格好いいと思うし、勇気付けられました。


たとえば、この歌詞のこの一節。

So raise your glass if you are wrong in all the right ways, all my underdogs,
だから、グラスをかかげてさあ乾杯!たとえ正しいことをやっていも、「間違い」と言われるなら、すべての排除された私の仲間たちよ。


「まったく間違っていない事で、『間違っている』」(“wrong in all the right ways”)というこの歌詞は、
同性に恋愛感情が向かう事は、少しも間違いでないはずなのに、同性を好きになることゆえに周りから「間違っている」と扱われた経験のある、私たち同性愛者の心にズシンとぶつかってくる一節でした。



「レイズ・ユア・グラス」のビデオには、男性同士のキスシーンがあります。


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●いじめの反対キャンペーン(“anti bullying campaign”)にも立ち上がる

ピンクが『レイズ・ユア・グラス』を発表した2010年は、小中高、大学などの学校でゲイであることを理由にイジメを受けたり、ゲイではないかと同級生に疑われた末にユースが自らの命を絶つという悲しい事件が相次いだ時期でした。


そんな背景から、2010年9月に学校での、いじめに反対する趣旨で『“It gets better.”』というプログラムが立ち上げられたそうです。
http://www.itgetsbetter.org/


プロジェクトの由来は、
「あきらめないで生きていれば、きっと、将来は良くなるよ(“It gets better.”)。」
とのことです。

この趣旨に多くの著名人が賛同し、ビデオをアップしたそうです。



そんなキャンペーンに賛同したP!nkの最新曲が、“Fuckin' Perfect”です。



“Fuckin' Perfect”は、最新の全米チャートで、第2位につけていて、
来週に1位に上るのは確実と言われてます。



参加して、楽しいのはもちろん、同性愛者として勇気が出るテーマを選んでくるジュリアンの英会話クラスが、大好きです。


(Shingo)