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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

三角関係のその後。

この前のエイドリアン先生のクラスでは、再び、台湾のゲイ映画Eternal Summer(2006年台湾、原題:『盛夏光年』、 邦題『花蓮の夏』)の英語版を取り上げて、ゲイ一人を含む、男2人+女1人の三角関係についてについて大激論しました。


この映画は、5月22日のクラスでも取り上げられたのですが、クラスのトピックとして再び登場したのは、エイドリアン先生のこの映画に対する思い入れの深さを表していますね。



映画のあらすじなどは、下の前回のクラスレポートを参照いただくとして、今日は私のこの映画の感想を書いてみたいと思います。


さて映画のタイトルにもなっている“Eternal Summer”「永遠の夏」とは、幼馴染として、また無二の親友として一緒に育ち、この後も親友として居続けなければならない、主人公ふたりの関係を象徴していると思いました。


考えてみると、「永遠に続く夏」とは、とっても残酷な夏です。



確かに永遠に続くような夏の日々の中で、“親友”として凍りついて溶けることも、許されない男二人の関係は、映画としては美しいかもしれないけど、いつまで経っても、次の季節に進む事ができない二人にとっては、まさに生き地獄のはずです。


特に結局は“親友”としてしか、受け入れてもらえないゲイの当事者の側としては。


リアルな世界では、たとえ始まりは同級生のノンケに恋に落ちたりしても、裏切ったり、裏切られたり、失望したり、興味を失ったり、して、だんだんと同じゲイの相手と同じように全然美しくもない関係を繰り返して、季節が巡っていく…。

それが“健全な”ゲイの日常というものではないか。


“永遠の夏”より“一瞬の夏”。


それこそ僕らの夏であるべきではないか。

そんなことをつらつらを考えたエイドリアン先生のクラスでした。

10月09日(土)【レズビアン&ゲイの英会話クラス☆レインボー】レギュラークラスより)