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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

青森の旅〜霊場「恐山」

霊場「恐山」

寺山修司記念館を後にして、わたしたちは一路、日本三大霊場のひとつ恐山を目指しました。
三沢市の記念館からむつ市のその先の恐山までは、なんと下北半島を北上する強行軍でした。
後で、地図を観てびっくり。
なんと100キロ以上を走破したのでした。

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三沢〜恐山の途上、車中でのツイート(@

途中、陸奥湾や風車などののどかな風景もありましたが、どんどんとクネクネ道になり、車はずんずんと険しい坂の山を登り始めます。
突然、硫黄の臭い。
あっ、と思っっているうちに、「三途の川」渡っていました。
車だとあっけなく通り過ぎてしまいます。
霊場『恐山』に到着です…

アクセスの不便さもあって、比較的に観光客や参拝客も少なく、ゆっくりと歩き回れました。


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下北地方では、昔から「人は死ねば(魂は)お山(恐山)さ行ぐ」と言う信仰があり、古来からスピリチュアルな場所として考えれてきた恐山。


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曇った空や、荒れた岩肌、火山地帯の荒涼とした風景が広がっていて、実際に、「○○地獄」という看板によってプレゼンされるような場所が何箇所もありました。


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血の池地獄。
当日は、少しも赤くありませんでした。


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賽の河原を通って「宇曽利湖(うそりこ)」へ。


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宇曽利湖の「極楽浜」。
同じ敷地内に「地獄」と「天国」の両方を内包している恐山。
なんともテーマパーク的で、死に対しても、ポップな感性ですね。

「おどろおどろしい」イメージで表現されることも多い恐山ですが、今回は訪れてみての印象は、もっと大らかで雑多なものでした。

訪れる人たちの根底にあるのは「亡くなった人たちに会いたい」という普遍的な気持ちなのだから、その場所が、怖い拒絶的になるはずはなく、少しだけ死者と生者の距離が近くなるような感じの場所でした。


仏教とは、たぶん関係のなさそうな「イタコの口寄せ」があったり、境内の掘っ立て小屋で温泉に入れたり、敷地内の思い思いの場所にお地蔵さんや、故人のネームプレートを置いて供養(?)できたり、となんだか懐の深そうな感じもそんな印象を強めたのでした。


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いたるところに風車が。
恐山のシンボルですね。


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思い思いの場所に置かれたお地蔵さん。
隠れキャラのように足元を探す楽しみが。
それにしても、コケシ大のこのサイズって…。
不謹慎な連想をしてしまう…汗。


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(2010年6月 青森県むつ市「恐山」)

 


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