QMblog's blog

レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

アジア同性愛地図

09月26日(土)【英会話☆レインボー】ドン先生のレギュラークラスでは「アジア諸国における同性愛に対する建前と現実」について英会話をしました。

THE GAY MAP OF ASIA

http://gps.outtraveler.com/files/MapFall08High.pdf
f:id:QMblog:20090929223548p:image


アジアの国々の中には、主に帝国主義時代の名残から、同性間の性行為を違法とするソドミー法がいまでも残っている国々がある一方、日本のように同性愛を禁止する法律が存在しない代わりに、人権問題として同性愛をサポートする法律も存在していないような国もあります。


また形式的には、同性愛が違法だけれど、実際には、ゲイバーやゲイのクラブイベント、ゲイサウナ、ゲイのインターネット・サイトなどがあるシンガポールのような国もあります。このように、アジアの同性愛者たちの置かれている状況をチェックするにしても、法律や制度など公式な側面と当時に、実際のゲイライフや日常的な差別など現実の側面の両方を見る必要がありそうです。


ドン先生のクラスでは、シンガポールや中国、台湾、インドなどのレズビアン、ゲイを巡る状況の公式面と現実面について、グループに分かれて発表しあいました。


例えば私達が担当した中国の場合はこんな感じでした。

中国での同性愛を巡る場合

公式面では?:
  • 1997年に、それまで公共の場での同性同士の出会いを取り締まるためにも利用されていた、同性愛行為が法的罰則の対象になる法律が廃止になる(同性愛が違法でなくなる)
  • 2001年に、同性愛が精神疾病リストから削除される(ちなみにアメリカ精神病学会は1973年に、WHO は1990年に、日本精神神経医学会は1995年に削除)
  • 近年、ゲイの間でのHIV感染を予防するためにセイファーセックスを促進しようという動きが出てきた
現実面では?:
  • 特に若い世代では、レズビアン、ゲイが受け入れられ始めている
  • 北京や上海などの大都市には、華やかなげゲイシーンがある
  • 家族内でのプレッシャーが、ゲイであることをオープンにして生活することの大きな障壁として残っている
  • 中国語でのゲイニュース&エンターティメントを取り扱うインターネット・サイトがあるけど、テレビや映画で同性愛者の姿が描かれることは極めて稀。時々、一般のメディアで、多くの場合同情を誘うような形で、同性愛者が取り上げられることがある。


アジアのその他の国については、【THE GAY MAP OF ASIA】 でpdf(英語)をダウンロードできますので、興味ある方はチェックしてみてください。