QMblog's blog

レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

マイケルとマドンナ

マドンナのマイケル追悼スピーチ


暗くなったステージに、ジッパー付きの黒いジャンパーと黒のスカートに身を包んだ、マドンナが登場して語り始めました。

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※Photo: Getty Images

マイケル・ジャクソンは1958年8月に誕生しました。私も同じです。マイケル・ジャクソンは中西部の郊外で育ちました。私も同じです。マイケル・ジャクソンには8人の兄弟姉妹がいました。私も同じです。マイケル・ジャクソンは6歳でスーパースターになり、おそらく世界で最も愛された子供でした。私は6 歳で母を亡くしました。私は彼の方が貧乏くじを引いてしまったのだと思います。私には母がいませんでしたが、彼には子供時代がありませんでした」


こんな言葉から始まる、マイケルに捧げるマドンナのスピーチ行われたのは、2009年9月13日、ニューヨークで開催されたMTV Video Music Awards 2009」の席上で、でした。(訳はこちらから)



マドンナのスピーチの【全文】を読んで、マドンナがスピーチで話した内容を強引に要約してみました。(英文のスピーチ全文は【こちら】

結局、マドンナが言っているのは、こんなことです。


マイケルは、唯一無二の才能を持ったキングだったけど、同時に傷つきやすい心を持った普通の人だった。そんな、マイケルに私たちは、背を向けて、彼を見放してしまった。やはり、マイケルは、普通の人だったけど、唯一無二のキングだ。キングよ永遠に!



.....。

結局、マドンナのスピーチは、私たちがマドンナだと思っている、強いマドンナ以外の何者でもないスピーチだけど、それでも、何故か胸を打つものがあり、私は読んでいて涙が出てきてしました。



マイケルとマドンナの幻の競演計画

マドンナとマイケルの関係について、最近、出版されたばかりの『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』を読んでいたときに驚いたエピソードがあったので紹介します。


新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書

新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書

ちなみ『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』は、本国アメリカ以上に、この国(のマスメディア)で、無理解や無知、偏見、誤謬、恥辱の中に貶められたままのマイケルの魂を救うため、筆者の西寺郷太さんが、マイケルの死後、時をおかずに取り掛かり書き上げた入魂の一冊です。


最初の1ページから最後のページまで、丸ごと一冊、おすすめですが、なかでも、QMブログ的には、是非とも、紹介しておかないといけないエピソードが「聖母 マドンナとの計画」という項目にありました。


なんとマイケルの『デンジャラス』というアルバム(1991年)に収録されている「イン・ザ・クローゼット」という名曲は、実は、マドンナとの共演を想定して書かれた、ということです。


マイケルから競演の打診を受けてマドンナは、マイケルにこう言ったそうです。

「もしやるなら、可愛いだけの馬鹿げたラブソングはごめんよ。ものすごく過激で、話題になることをやりましょう。」


そして、マドンナがマイケルに出した提案とは、
「マドンナが男装、マイケルが女装をして<イン・ザ・クローゼット>を歌う」
というものでした。


困り果てたマイケルは妹のジャネットに相談します。
そして、ふたりの競演は、幻になった…、ということですが・・・。



ここにも、マドンナの“したたかさ”とマイケルの人の良さ関係が良く表れていると思います。


二人の競演が実現してもしなくても、このエピソードに浮かび上げる、マドンナとマイケルの姿に、ゲイとして何か心動かされるものを感じて、ほのぼのと再度、涙したのでした。


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