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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

予防の妨げ

PWA Speaker

電話でのやりとり


「俺の子をはらめよ」

「お前のを全部、飲んでやるよ....」


こんな会話は、普通なのだろうか.....

何が辛いかっていうと、これを拒むことを相手は望んでいないということが、わかること。

恋人同士なら、お互いを受け入れるということが、最上の愛情表現だと思われてしまっている価値観。


結構、キツイせりふなんだよね、これ。

だって、相手の精液を受け入れることは、HIV感染者である、自分の命に「リスク」を負わせることになりかねない。

相手が、なんらかの性行為感染症ももっていて、それを知らずにいたとしたら.....


HIV感染者にとって、病気をうつされることは、AIDS発症あるいは、命を削ることにつながりかねない。

そして、自分の精液には、間違いなくHIVが......


会話のノリで、まぁ、それを受け入れることを話すが、次の日、エッチの時は、ゴムとオイルを用意するからと、一応、伝えておく。

「ゴム、使うんだ...」

と、悲しそうな彼。


でも、うつしちゃったら、もっと悲しい思いをするし、それに、自分が発症したら、ショックだろうしね。




しかし、この「生(なま)崇拝」は、いつまでつづくのやら。

はっきりいって、今の社会は、生きにくい。


相手に自分の病気を言わない自分が悪いのか、はたまた、「愛=生」という価値観を持っている彼氏が悪いのか....


いえ、いまだに、そんな価値観を変えられない社会に問題があるんだろうなぁ〜


そのたには、やっぱり、自分たち感染者・患者の声を出すしかないのかな。

「相手に自分の病気のことを伝えることなく、安心してエッチができる世の中に〜」ってね。

(おおいし・としひろ)

ゲイでHIV感染者たちが、普段の生活のなかから、ポジティブ(HIV+)として考えたり、思ったりすることについて紹介していくコーナーポジディブ・ゲイ・スタイル


今日は、HIV(AIDSウイルス)に感染して18年目をむかえて、20周年に向けて新たにブログPWA Speakerを始めたおおいし・としひろさんの文章を紹介しました。



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