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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

親へのカムアウト、ひとまず最終回

2007年の12月に両親にレズビアンとしてカミングアウトをした、
帝(てい)さんのカミングアウトのプロセスを記したエッセイの第12回です。

カミングアウトはプロセスですから「終わり」はありませんが、帝さんのエッセイは、ひとまず今回が最終回となります。

親へのカムアウトのさまざまな「プロセス」を通して、帝さんが振り返ったこととは…?

親へのカムアウトから1年を経て〜カミングアウト・プロセス(帝) 

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親へのカミングアウトは、
改めて「自分のタイミング」でするものだなあ、
と思います。


私の場合は、性自認の確立」「パートナーとの人生を具体化してゆくこと」
の2つが重なったタイミング、といったところでしょうか。

  • 「親は悲しむだろう。受け止められず、自分を責めるのではないか?」
  • 「父とは距離があるし、理解できるはずが無い、関係が悪化する」


というのは、自分を棚上げした、勝手な恐れと躊躇(ちゅうちょ)だった気がします。


“だから、しない” という以前の意識と、
“だとしても、こうしよう”という今の意識とは、明らかに違う。



性自認」に至る道が、
今の自分そのもので、
これまで私が親に対して、
カムの必要性を感じない・できなかった最大の理由です。


自分が納得しながら、
自分を肯定していくに従い、
私自身に対しても、他者に対しても説明ができるようになった。



立ち位置が定まるにつれ、
そこを基点にどう進むかも見えてくる。


ジェンダーに揺れて苦しかった20代を思うと、
30代に入ってから現在まで、まるで霧が晴れるかのように。



例えば、個人としての生き方を確立すべく、
パートナーの有無によらず、「カム」してきた人というのは、
セクシュアルアイデンティティがしっかり定着しているんですよね。
「自分(の性自認)が分からないまま、吐露しちゃったカム」
ばかりの私からすると、 今更ながらナルホドといった感じです。
はー。


なんて長かったんだろう(笑)。


さて、今後。
再度カミングアウトしたいヘテロ友人、
今後の関係を構築したい人へのカミングアウト、
これから出会う人への新規カミングアウト、
個人的には、これからカム修行へ立ちます(笑)。



そして、パートナーと歩むより良き未来の為のカミングアウト。
楽しみです。

(帝/2008年12月)【終】

親へのカムアウトから1年を経て〜カミングアウト・プロセス(帝)

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【OMブログ】に続いて、当QMブログでも掲載を許可してくださった帝(てい)さんに感謝いたします。



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