両親へのカミング・アウト(第4 回)
●両親へ〜カミングアウト・プロセス(帝)
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同性愛者として両親にカミングアウトした経験を、振り返ったレズビアン・メンバーの帝さんのエッセイ第4回目です。
カミングアウトに対する両親の反応は、
最悪(拒絶)では無かったにしても、
まだ「伝えた」だけに過ぎない。
「両親が引っ掛かっている箇所」=「今後時間をかけるべき課題」であり、
真の理解のためには、まだまだ努力が必要だと思っています。
また、あまり時間を置くと、
両親もその話題に“蓋”をしようとする傾向もあるので、
その点では、これからかなり私も頑張らないと一進一退になってしまう。
しかし、時間がかかるとは言え、
ここから10年もかけたくない、と言うのが正直。
遅い・早いって事もないけれど、
もう若くはないし、(若干)急がなければね。
とっても頼もしい、
愛するカップルのお2人さん&パートナーとのひと時。
- 「皆でテイの親を囲むってどう??」
- 「百聞は一見にしかず案(実験台)。」
- 「リアルなレズビアンが、その場で親の不安や疑問に答えてバンバン解決☆」
…提案ありがとう。
こ、心強い。しかも、楽しそうです(笑)。
何より、私自身が自分で感じる変化を楽しんでいます。
私の先のステージで展開する、彼女と家族の存在。
彼女の他にも、手本となる人たちが周りにいる。
それを素敵だなと思う気持ちが、今の私の背中を押しています。
これも、昔なら考えもつかなかった事ですが、
カミングアウト、次の射程圏内にいるのは、
手強い長男夫婦、そして次男です。
同じ時代を生きる家族だから、理解は望みたいところ。
こうなると加速がついてゆきます。
(帝/2007年12月)【続く】