高校1年生に「同性愛」についての授業
大東学園高校の「生と性」の授業〜2009年1月29日
高校生1年生に向けて「同性愛」についての授業をしてきた大東学園高校ですが、2000年から毎年、呼んでいただいています。今回も、レズビアンメンバー1名(岩本実加子)とゲイメンバー1名で行って参りました。
午後3時40分〜4時40分までの1時間の中で
という構成での授業でした。
今回、初めての試みとして、付箋(ふせん)を配って、
質問を記入してもらったのですが、たくさん質問が出たそうです。
例えば、
- 「同性とキスはしたことはありますか?」
- 「いつ同性愛者だと気づいたんですか?」
- 「同性愛者で辛かった経験は?」
- 「同性との出会いについて教えてください」
- 「同性同士はセックスはどうやるんですか?」
などなど。
7回目の授業を経験した、Mikakoさんに感想を寄せてもらいました。
●Mikakoの随想(つらつらと思ったこと)
まず、今までの生徒さんたちの反応と比べて
(大東学園での講演は、私は約7年目になりますヾ)「●●が今までと比べて変わった」と、
簡単には言えないということがあります。
なぜなら、15〜16歳の若者たちの悩みや考え方の基本は、
年毎に変わるものではないからです。
ただ、今回、高校1年生に向けてお話したことで印象に残ったことがあります。
それは、「(良い意味としても、悪い意味としても)
同性への意識や好意を、自らのこととして話せる」生徒さんの存在です。
彼ら、彼女らの話は、私から見れば「カミングアウト」である、と思うのですが、
その本人はカミングアウトしている、とは感じていないかもしれません。
こんな話をきいて、多くの人はもしかすると
「高校生が、そんなことを言えるようになったなんて、
きっと時代は変わったんだ」と思うかもしれません。
でも、私はそこに一抹の「危うさ」と感じないではいられません。
自らの存在価値を見出そうと奮闘している姿や自己主張は、
やはりいつの時代も変わらないはずだ。そんな希望と不安を与えてくれた
大東学園高校1年生の生徒さんたちとの授業でした。(いわもと・みかこ)