ブロンクスのかもめ
ザ・ブロンクス
「わあ〜、かもめが飛んでいる」
地下鉄から地上に出て一番最初に叫んだ言葉がそれでした。
ブルックリンより、さらに白人を路上に見かけなかったブロンクスは、マンハッタンより私が好きになった街です。
上野と横須賀の雰囲気を混ぜ合わせたかのような、その街の印象を一言で言えば「ごちゃごちゃしている」でした。
店先から路上にまではみ出して並べられた商品。
隣の肉屋からの生臭いにおいが充満する洋服店。
東京の下町育ちの私としては、ブルックリンは、すごく居心地の良い場所でした。
たぶん治安は良くないでしょう。
マンハッタンよりも観光できる場所は少ないかもしれません。
さらには、対岸のハーレムが再開発によって今では高級住宅街のようになったと聞きました。
川を挟んだブロンクスも、将来同じような道をたどるかもしれません。
けれども、古くからその町の良さというものは、それでも残る。
そんな気がしました。
日本もアメリカでも、とかく都心から近い近隣の街は見落とされがちです。
そんな街に住むレズビアン&ゲイに向けて提供できるようなプログラムとは何か?
地下鉄に乗って降り立って、たかだが2時間滞在しただけの私に、
そう考えさせてくれたあのブロンクスの街並みと、そしてカモメには、
本当にもう一度会いたいと思います。
(Mikako) マンハッタンの北東に位置する「ブロンクス地区」。
2008年12月23日(火)、私たちは、ブロンクス地区にあるLGBTのためのコミュニティセンター「ブロンクス・プライド・センター視察」のためにこの地を訪問しました。今日の「ニューヨークの街並み〜Streets of New York」は、そのときの印象をMikakoさんに書いていただきました。
ブロンクスは他に、ヒップホップ発祥の地として、そして、ヤンキースタジアムや動物園でも有名ですね。私は、学生時代に住んだ大田区の蒲田の雑踏を思い出したのですが、さてさてどうなのでしょうか?
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