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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

OMスタッフのカワです〜新年のご挨拶を兼ねて〜

レズビアンや女性が好きな女性が毎月集うプログラム『OM』。OMスタッフのカワさんより、新年の誓い、をつづった文章が届きましたのでご紹介します。OMブログにも同じものが掲載されていますので、そちらもチェックください。

◆2008年が過ぎ、2009年を迎えました


私がOMスタッフとして運営に関わるようになったのが
2007年の6月くらいから、と記憶しているので、そろそろ
2年目になるのですね。
早いものです。

◆昨年には、OMの名称リニューアルも


その間、2008年1月には、それまでの名称が、

『オープン・ミーティング(Open meeting)』から

『オープン・マインド(Open mind)』へと

リニューアルしています。


なぜ“meeting” から “mind” へ?


OMに集まる「レズビアン(女性が好きな女性)」には
共通点が「女性が好き」しかないといっても過言ではありません。


生活スタイルも違えば、仕事の職種や今まで生きてきた
過程も違います。


しかし、レズビアン・女性が好きな女性という共通点で感じる
日常生活の様々な不便さ、葛藤、表現には、多くの共通点もある、
とOMに関わる中で私は感じてきました。


そんな私たちが心を出来るだけ開いて、
安心して語り合える場所にしたい。


OM(Open mind)は、運営スタッフのそんな気持ちから
名称が変化した経緯があります。



◆変化し続ける「OMのスタイル」


OMは常に(ゆっくりとではありますが)、変化を続けている会です。

現在のOMのスタイルも、あってないようなものです。


関わる人たち、寄せ合う知恵により、より良く変化を
していく可能性のあるプログラムです。


私の5年来の友人Iは、言いました。


「OM(オープン・ミーティング)に最初に行った時にね、
私以外には、スタッフの人しかいなかったんだよ」



…つまりマンツーマンに近い状態。

その当時のOMを私は知りません。


そして、昨年12月には42名もの参加者を迎えたOM。



あちこちネットで宣伝した訳でも、
スタッフが出張して宣伝をたくさんした訳でも、
チラシを2丁目で配った訳でもありません。



緩やかではありますが、NPO法人アカーが行う
女性向けプログラム『OM』が、様々な人の支援によって
諦めず、留まらず、変化をし続けてきたからではないか、
と私は思います。


◆共に作り、共に歩むこと


最近、私はOMの冒頭に会の説明を必ずしています。

  • NPO法人アカーとはなにか?」
  • 「OMとはなにか?」


毎回しているにもかかわらず、説明がしどろもどろで
下手くそです。


それでも、一番伝えたい部分。

アカーが、『会員やボランティアのサポートによって成り立っている』

ということ。



『いつもボランティアやメンバーを募集している』

ということ。



『一緒にOMを創ったり、同性愛者が生きやすくなるための活動をしていきましょう』

ということ。


  • 「初めてOMに来ました。」
  • 「初めてレズビアンに会いました。」

そんな参加者の方も多いOMですが、そういう初参加の方に向けて、
また何度かOMに参加している方に向けて、


『共に創り、共に道を歩みたい』

そういう気持ちを出来るだけ伝えられたら、と思っています。


◆一緒に歩む、第一歩は自分の中にある


私は会に出会うまで、
『独りで生きる生き方』の模索を常にしていました。



強くなくてはならない。
誰も頼ってはならない。
異性愛社会と独りで対峙しても
ちゃんと闘える自分でなくてはならない。


レズビアンの自覚が強ければ強いほど、
『レズビアンとして独りで生きる』状態に慣れなければいけない、
と思っていました。


会と出会い、緩やかに変化が訪れました。


なぜ、独りで強くあらねばならない、と思ったのか。
なぜ、誰かに頼るすべを学ぼうとしなかったのか。
それは、私に幸せをもたらしただろうか、と。


怒りや葛藤にまみれた生き方を、私は否定しません。
そこには『その人の生きる道』が示されていることが多いからです。
そういう生き方には共感すら覚えます。

しかし、しんどくなった時。
疲れたなぁ、ちょっと休みたいなぁと思った時。
私は会にいる人たちに気持ちを聞いてもらい、
ともに語り合い、気持ちが楽になった経験をしました。


なんだってこんなに『独り』で頑張っているんだ?
何にこだわって『独り』でいるんだ?


いろんなことを考えましたし、感じました。


仲間とともにあることは、どういうことなのか。
自分がサポートされ、自分もサポート出来る場である、と
いうのはどういうことなのか。


OMに関わるというのは私にとって、このようにとっても
個人的な側面から始まったのです。


『OM(Open mind)』の“オープン”は
私の場合、気持ちや生き方をオープンにすること。


創り上げる楽しさ、出会いの豊かさ、人との繋がりを感じることです。


もし、サポーティブな活動に戸惑いがあったり、迷いがある方がいても
一緒に考えて、一緒に緩やかな変化をしてゆきたい、と思ってます。


『こうでなくては、ならない』
なんて、ないのですから。


自分の生き方は、いつでも自分で決められる。
その「一歩」のチャンスは自分の中にある。


私はそう思います。

(カワ)


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