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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

17歳、同世代として〜大東学園高校で講演して〜

今年も、大東学園高校で、講演をする時期が近づいてきました。当会では、2000年から毎年、大東学園に講師を派遣して、現場の高校生に同性愛の基礎知識についてお話しするチャンスをいただいてきました。


今日は、7年近く前の2002年2月14日に、岩本実加子さんが初めてスピーチをしたときの感想を紹介します。

現在では、ユースグループ【S.I.P.】の担当として、同性愛者であることに気づいたばかりのユースの相談に乗っているみかこさんも、当時は、17歳でした。

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※写真は、2003年の授業での講演時のものです。

17歳の同世代として、大東学園高校の講演〜2002年2月19日大東学園高校(みかこ)


●人前で話す初めての経験

2月19日に大東学園高校で同性愛について講演しに行ってきました。


これまでアカーの講演会には、大学などいろいろな場所まで見学に行ったりことはあったし、あるフリースクールでの講演では、少しだけお話をするチャンスがありましたが、今回のような形で、何度も事前のミーティングをして、まとまった時間をもらって人前で同性愛をテーマにして話をしたのは初めての経験でした。

●レズビアン&ゲイで「徹子の部屋」風に??


大東学園高校での講演は、3回目になるそうです。大東学園は女子高ということなので、もちろん生徒は全員女子。そのためこれまでも、男女の偏りがないように、きちんとレズビアン&ゲイのペアで講演に行ってきたそうです。そして、今年は、高校生と同じぐらいの世代の私が話をすることになった次第です。



話をする人数は90人ぐらい。自己紹介から始めて、会の説明、そしてライフヒストリーという順番に話していきました。


イメージとしては、「徹子の部屋」風にということで、まずゲイのメンバーの質問に私が答えて、答えたことに対してゲイのメンバーがさらに話す、という感じだったと思います。

●わかりやすい、ダイレクトな反応

生徒の雰囲気は、テレビで報道されている「コギャル」という感じではなく、どこにでもいる女子高生たち、という印象を私は受けました。


「今、面白い話」「今、つまらない」ということが態度からダイレクトに伝わってきて、話しをするのが難しいながらも、話していて面白かった部分がありました(チョー緊張したけど)。

●積極的な印象

あと、みんな、とても積極的だ、という印象も受けました。
私が話の最中に生徒から「男の人好きになったことはないんですか?」などの質問が出たりしました。



●話が通じる? 不思議な感覚

私と同じくらいの世代だとたぶん分かるであろうアニメの話を少ししたのですが、それに対しての食い付きの良さに驚きながらも、普段余り同じくらいの世代の人と関わることのない私は、「話が通じる」というと言葉が違うかもしれませんが、そんななんと言っていいのかわからない、不思議な感覚になりました。

●同じ世代だから?

それと、最後に書いてもらったアンケートを読んで「(同じ世代というだけのことでお互いに)とっつきやすくなって、より身近に、感じたのかもしれない」と私は思ったのでした。



同じ世代というだけで、性的指向を超えてしまえことは、イイコトでもワルイコトでもないのですが、(私は同じ世代の同性愛者に会えば楽しいと感じる)17歳として共感できることと、(年齢関係なく)同性愛者として共感できることの、必要性、重要性は絶対に異なったもので、でも勘違いしやすいところが無きにしもあらず。



あまりうまく書けないですが、講演に行ったことはそんな様なことを考えるきっかけになりました。相手がレズビアンであるか否かは問題なく、レズビアンとしての私が、同じくらいの世代の人を前に話ができたことは、とても良い経験になったと思っています。


(いわもと・みかこ)



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