QMblog's blog

レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

綱渡り

―――レズビアンと気付いた頃の「家族との関係」をテーマにした智子さんのライフヒストリー「綱渡り」を4回に分けて掲載します。【前回までの正和さん(一番近くて遠い人たちのこと)】に続いて、智子さんの第1回目です。

あの頃をみつめて
テーマ:「家族との関係」
ライフヒストリー(智子1回目)


カムアウトをしていなくて、自分自身の生き方はおろか、自分以外のレズビアンの存在すら知らない。



そんな孤立し、閉ざされた世界の中で、レズビアンとして気づいたばかりの私は、「家族」という、一番身近な“ヘテロ社会”とどう接していけば良かったのだろう?

家族との関係のとりかた、という前に自分自身が危うい。



自信もないので、いつも後ろめたい気分でおどおどしている。



何かヘマをしてバレやしないかとおびえている。



自分では完璧に作戦をたて、ヘテロぶっているのだが、どうしてもシッポがでてしまうことも。



今回は、そんな思い出を書いてみようと思う。




母親には、子供の頃はよく怒られて頭をひっぱたかれた。



【続く】

(智子)