LGBTの自殺について意識を高めるイベント 続報
【先日のエントリー(「1,752本の旗〜)】でも注目の高かった、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの当事者の自死の問題に対する意識を高め、それぞれが何をできるかを考える自殺予防イベント。その様子の記事が掲載されていたので紹介します。
イベントが行われた10月16日の朝、ミズーリー大学の教職員や学生などからなる参加者はグラウンドに集まり、去年1年に米国国内のLGBTコミュニティで命を絶ったレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー当事者の数を表す1,752本の小旗をグラウンドに挿しました。
イベントを主催したのは、ミズーリー大学のレズビアン・ゲイのグループAllies in Action。16日一日を通して、グループのメンバーは、同大学のキャンバスでフライヤーなどを配り情報提供を行った。
同日午後6時、参加者は再び、朝に小旗を挿したグラウンドに行き、旗を取り除いた。これは、企死念慮を引きこす、社会の不寛容を終わらせる、ことをあらわすデモンストレーションである。参加者はそれぞれ、小旗の裏に、次の1年間の旗の数を減らすために何ができるのか?ということのそれぞれの誓いを書いた。
Allies in Actionのリーダーによると、イベントの目的は、学生に、ホモフォビア(同性愛嫌悪)が及ぼすインパクトを目に見える形で示す、ということだという。イベントをきっかけにして、参加者たちはそれぞれが、立ち止まって、死にたいと思っていたり、実際に自殺を試みた友人や家族についての経験を話しあった、とのこと。
米国でのレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー当事者の自殺率は、異性愛者の自殺率の3倍であるという。