“ゲイ狩り”
「サンフランシスコ・ゲイ・コミュニティ形成史」
●「サンフランシスコ・ゲイ・コミュニティ形成史」
〜“ゲイ狩り”〜
ゲイバーの出現とともに、それらのバーを標的とした、警察やABCD (酒の販売許可を管理する機関)のいやがらせや取り締まりが始まるようになった。
そのような状況のなかで1951年、酒の販売許可をめそるABCDの同性愛者差別の不当性を訴え、ザ・ブラックキャット・バーのオーナーであったソル・スタウメンはABCDを相手に訴訟を起こし、勝訴する。
しかし、その裁判を契機に、行政の同性愛者差別の動きはさらに強まり、1955年には「性的倒錯者のための盛り場」から酒の販売許可を剥奪することを可能にする法律が制定され、ABCDと警察による取り締まりは、一段と強化された。
また1959年にはサンフランシスコ市長自らが先頭に立って反ゲイ・キャンペーンを展開し、空前絶後の集中的なゲイバーの取り締まり、およびゲイ狩りが行われた。
【つづく】 ●「サンフランシスコ・ゲイ・コミュニティ形成史」
※(本記事は当時のアカーの機関紙『ゲイ・ライツ』の1993年臨時増刊号に掲載された同名記事をベースにしています)
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