「網の目くぐり」(4/4)
「網の目くぐり」(4/4)
―――「ノンケ」との接し方(あるいは、はぐらかし方?)をテーマにした、智子さんさんのライフヒストリーの第4回。(3回目は【こちら】から)
「好みのタイプ」を聞く質問にすら居心地が悪かった分、
同じ同性愛者たちと「好みのタイプ」について気兼ねしないで話せるようになったときは嬉しかった。
こんな当たり前のことすら、躊躇(ちゅうちょ)させられるなんて。
考えてみれば納得いかない。
カムアウトしないと決めている、そんな距離の人に、自分を知って欲しいとは思わない。
そう割り切って、テキト―に「網の目くぐり」をしていこう。
今はそう思っている。
それよりむしろカムアウトしたいと思える人に、
どうやってカムアウトするか考えたりすることにエネルギーを使いたい。
そして、自然体でいられる仲間がいることに感謝。