開会式〜第17回国際エイズ会議開幕
開会式〜第17回国際エイズ会議開幕
8月3日の日曜日、ラテンアメリカ初となる国際エイズ会議がメキシコ・シティで開幕しました。開会式の様子をレポートします。
「今こそ、世界的なアクションを!!」
「今こそ、世界的なアクションを!!Universal Action Now」という会議テーマのもと、エイズにかかわるさまざまな機関や各国の要人、コミュニティの代表者がグローバルにエイズに取り組んでいく必要があることを確認しました。
世界中のゲイのことも
世界中のほとんどの国で、差別やサポートの不足からゲイやMSM(男性とセックスする男性たち、の意味)が、感染の多くの割合を占めている事実を受けて、ゲイの問題に対する関心の喚起を各国政府に呼びかけるスピーチも多くありました。
国連事務局長の藩基文、WHOの事務局長マーガレット・チャン、UNAIDSのトップのピーターピオット、メキシコ大統領、ボツワナやSt. Kitts and Nevisの首相などが、 各国政府に、MSMに対する考慮と政策を訴えていました。
UNAIDSのトップのピーターピオット
(c) International AIDS Society / Mondaphoto
初めて世界のエイズの死者、感染者の数が減少に転じたときの会議です。しかし、勝利を宣言するのは早い。エイズの終わりにはまだ程遠いからです。
これまで予防がうまくいっていると考えられてきた国々で感染が増えている。たとえば、多くのアジアの都市における男性とセックスをする男性たちの間での例がそうだ。
HIVを取り巻くスティグマ(汚名)を撲滅しましょう。ノー・モア・ホモフォビア(同性愛嫌悪)、ノーモア・セックス・ワーカーの追放。ノー・モア・ジェンダーに基づく暴力。ここに、メキシコが行った反=ホモフォビア・キャンペーンに敬意を表しましょう。これは、世界でもっとも勇気のあり、生産的な行いのひとつである。(拍手)