秘密の花園(5/6)
「めぐみ」のことで、紫帆の相談に乗っているうちに、次に紫帆が言い出したのは「同じ仲良しグループの玲子のが気になる」ということだった。
「気になる」というこの表現、今の視点から見ると、どういうものかは、かなり怪しい。
そうなんだけれども、当時の私にはそう思えなかった。これは「憧れ」、「恋愛感情」というニュアンスを持つものであることは間違いない。そう思った。
●秘密の花園(智子)
―――学校生活をテーマにした智子さんさんのレズビアン・ライフヒストリーの5回目です。智子、紫帆、めぐみの仲良しグループ内の「三角関係」に、今度は、玲子さんが登場して…。
秘密の花園(5/6)〜「スクールデイズ」(智子)
それからの私は「めぐみ」の相談を受けながら、「紫帆」の相談にのり、今度は紫帆のために「玲子」との連絡を取り持つことになった。
一体、何をやっているんだか。
自分に関係ない相談を受け、「恋敵パート2」(=玲子)への橋渡しまでしてしまった。
もちろん、玲子に対してヤッカミが無いわけはなかった。
けれど「紫帆のためなら」というアホぶりであった。
私のおかげで(?)玲子と紫帆はすっかり仲が近づいた。
紫帆にも感謝され、めぐみにも「いいひと」で居続けることができた。
めぐみに対して、「私と同じ立場の人間なのかもしれない」という気持ちもあったけど、
私の気持ちを相談する気にはどうしてもなれなかった。(智子)【続く】 ●秘密の花園(智子)
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